打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

無痛分娩のススメ⑤ (自然・無痛分娩を経ての感想:みんな、できる範囲で楽になろう)

無痛分娩のススメと、私は無痛分娩をオススメする理由や経験談を記して来ました。 自然分娩との比較を交えながら。

 

今回は双方を経ての感想です。無痛の内容や良さを押す内容ではないですが、二回のお産を経て感じた私の考えや今後の希望を記します。

 

一人目の自然分娩のとき、陣痛で会話不能な程に痛がってたのは 6 時間もありませんでした。産後、子宮から出てきた我が長女は、ほぼ宇宙人でした。未知の生体です。何を言ってるかさっぱりわからないし、夜も昼も寝かせてくれないモンスターが死なないようにお世話するのは至難の業でした。

 

「え?お産なんて大したことなかったじゃない!たった1日の出来事よ!」

ゆえ、産後数日後にはこんな事を口走るほど、宇宙人赤ちゃんのお世話は大変だったし、私の初産は軽かったのです。それを知っていたので、2回目のお産の前は「お産恐れるべからず」など思っていました。危ない奴だ。

 

これだけお産が軽く、次のお産もへっちゃらだぜ☆みたいなことを思っていた私ですが、やっぱり陣痛は痛い!2回目のお産に向けて、夜中にタクシーで病院に向かう中、「陣痛痛いよ~病院着いたら麻酔を打って貰えるからそれまでの辛抱・・・!」と思ってました。

 

5分毎に陣痛の波に耐える中、麻酔を打ってくれたお医者さんは神に見えました。その時思ったのです。

 

「あれ?自然分娩の時って痛みがもっとどんどん増してたよね?あれ?これ以上の痛みを私は一体どうやって耐えてた?」

 

前述のとおり、私はお産が軽かったです。でも、どれだけお産が軽くても、陣痛は痛いし、できるものなら緩和したい。

 

正直、もう一度自然分娩に耐えられる気がしません。次の妊娠の予定はありませんが100万積まれても嫌です。

  • 楽したらダメ
  • お腹を痛めないと可愛がれない
  • 絶対に母乳で育てろ
  • 麻酔なんて危ない

 

色んな根性論やご意見がありますが、医療や妊婦さんの気持ちを聞かずにそれを押し付けるのはいかがなものでしょうか。

 

無痛分娩にしろ、産院選びにしろ、妊婦さん本人が決めれば良いと思う。お産にしろ、子育てにしろ「私は◯◯を耐えたから、お前も我慢すべき」というのは単なる老害です。家族だと色々口出ししたくなるけど、妊娠中や産後の恨みは長引きますので、妊産婦さんにできるだけ寄り添うのが吉です。それができる自信がないなら、そっとしておいてください。

 

お産にも子育てにもただ一つの正解なんてないし、楽なお産も子育てもありません。お産はその時だけの「イベント」ですが、子育てはその後に続く長期戦でこっちの方が本番。

 

二回のお産を経て、「精神力も体力もできるだけ省エネ運転で行きたい!」と言えどそれも難しいと感じながら生きています。

 

理想論や根性論はよりも、長い目で見てより良いお産ができるのが一番です。無痛分娩を受け入れてる施設は少ないので、これからもっと広がってくれたらいいな、と思います。気軽に選択できるようになったら、妊婦本人も周りも抵抗感が減るだろうし、

 

 結論 お産が軽かった自然分娩経験者でも、無痛を知ってしまうと元には戻れない! そして、どんな場合でも、楽なお産などない。

例えるなら、初めて携帯電話を手に入れた時くらい、衝撃的な違いでした。

 

無痛分娩のススメ①にも書いたとおり、昨今無痛分娩での事故ばかりが目立って報道されています。お産にはそれ以外の事故だって絶対あるはずなのに。無痛分娩の事故よりも何よりも私が気になっているのは「妊産婦の自殺率」です。

 

妊産婦の自殺数は、お産の事故死の二倍だとか。それだけ妊娠も子育ても、辛くなってしまうこともあるんです。とくに一人で過ごしてばかり居ると思い詰めやすい。

 

子育ては産まれてからではなく、お腹の中からです。私には、この自殺問題は全く他人事ではありません。お母さん一人ではなく、家族が、社会がみんなで子育てして、自殺してしまうお母さんが少しでも減りますように・・・

 

「孤育て」はなぜ思い詰めてしまうのか、というのを科学的に説明するTV番組を以前見たので、内容の紹介と考察でも次回は書きたいです。