打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

ワンオペ育児が辛いのは、科学的な理由がある

二年ほど前にNHKスペシャルを見て知ったことです。

 

今や長女の寝かしつけやら多くの炊事を担当してくれてる主人ですが、当時は帰宅が遅く、0歳児を私一人で見るという絶賛ワンオペ育児中でした。毎日毎日主人が帰るまでは心細く過ごし、なかなか帰って来ないので結局待ちきれず先に寝たり、でも長女の夜泣きで起こされたり…

 

なんでこんなに不安になるんだろう!!

 

人が人である、他の動物と違う所以を、不安になる科学的な理由を知ることができた番組でした。

 

ゴリラ霊長類として人間に近い社会性を持っています。違うところはゴリラは産後5年間は妊娠できない、ということ。母ゴリラがつきっきりで、子供が一人立ちできるまで面倒を見るからだそうです。

 

かたや人間は産後一年もせずとも妊娠可能です。でも、生後一年の人間なんて、一人立ちできません。まだまだものすごーく手がかかります。放って置かれたら死んじゃいます。

 

キーワードは共同保育。

 

母親以外の人が養育することで、こんな短期間で再び妊娠できるように進化したそうです。そうやって生殖の機会を増やして行く様にしたので、人口はここまで増えて人類が繁栄したと言えるでしょう。

 

 

そう、母親が一人で子供を育てる、というのは進化の逆を行っていたのです!!

 

ワンオペ育児とは、そんな進化の逆を行く異常事態。そんな生命の危機に晒されたとき、母親が不安を感じるように人間はプログラムされていたのです。

 

 

毎日私がなぜ心細かったのか、非常にわかりやすく理解できました。私も、主人もどちらも。

 

「私が母親としてしっかりしてないから、不安になるわけじゃなかったんだ!むしろ人間のメスとして正しい感情だったんだ!」

 

と思えました。

 

長女の夜泣きもあり、当時の私は心身ともに相当病んでました。不安のカラクリを理解できたので、「孤育て」にならないよう、主人なり母や姉と一緒に過ごすようにしてました。

 

「一人で子供を見るのは辛い」

 

 

二人目が生まれ、長女が2歳を過ぎた後でも、あの時のトラウマは消えていません。今でも一人で子供を見る時間は極力ないようにしています。

 

 

世にはお母さん一人で何時間も、何日も、何ヶ月も子育てをしている方がいます。ものすごく強い精神力の持ち主だと尊敬します。

 

けれど、私にはできない。。。

 

どうして私にはできないんだろう?沢山のお母さんがやってるのに…

 

長い間、それを悩んで来ました。少し楽になれたのは、ちょっとだけ考えを変えたからです。

 

母親ってひとくくりにできない。人にはできることと、できないことがある。母親だからって、みんなが一人で子供を見れないといけないわけじゃない。

 

フルマラソンを走れる人には走れるし、できない人には無理!そのくらいの話だと思う。

 

ワンオペ育児なんて、そもそも生物的におかしい。そりゃ思い詰めて自殺したり虐待してしまったりする親がいるのも不思議ではない、と思います。

 

それをまず、多くのお父さんが理解して、社会全体が理解すれば、ワンオペ育児なんてこの世からなくなるんじゃないかなぁ…と理想を語ります。

 

状況が許さずワンオペになっちゃうこともあるけど、それで不安になったり、イライラしたりするのは必然で、母親として、親として失格なわけではない!

  

 

こんな事を日々自分に言い続けていないとすぐに自信を失いそうな、二人育児の日々。

 

最後には子供がかわいいからやってられるし、

人に支えられてなんとか生活が成り立っています。

 

そんな周りの人々に感謝して、少し体を休めます。今日はどのくらい眠れるのかしらん。