打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

脱☆良妻賢母のススメ⑦ 完全母乳を辞めたい-母乳のデメリット

今日は母乳育児について。

 

母乳神話ってありますよね?母乳は確かにメリットがあります。免疫はあるし、消化も良いし、哺乳瓶の消毒という面倒な作業もしなくて良い。

 

昨今、母乳信仰が強すぎて、お母さん自身の人格や気持ちを尊重していない事も多々。今乳児を育てているお母さん、これから乳児を育てることになるかもしれない方々に向けて、「無理して完全母乳にしなくていいんだよ」ということを伝えたいです。

 

次女ワカメちゃんはまだ生後数ヶ月だし、私もまだまだ母乳育児は続けたいです。

 

が、完全母乳を辞めたい

 

母乳育児も2回目。こう願うのも2回目。母乳信仰がありますが、私はあえて言います。完全母乳を辞めたい。

 

 

 

 

なんで私は完全母乳を辞めたいかというと、母乳オンリーでいくと赤ちゃんは哺乳瓶を拒否するようになるからです!!

 

私はもともと母乳信仰なんてありませんが、長女れーちゃんの時は母乳分泌過多で、おっぱいに溜まりに溜まった母乳のせいで岩のように胸が堅くなることも。こうなると赤ちゃんに飲んでもらうしかありません。ミルクの出番はありませんでした。

 

まあ、そしたらあら不思議。れーちゃんは数ヶ月後には哺乳瓶を受け付けない子になり、短時間人に預けるのも一苦労になりました。

哺乳瓶を拒否するのは、「いつもスプーンでご飯食べてたのに、急にお箸を使えと言われた。やり方なんて知らん!」みたいな感じなのかなぁ。

 

「母である私は、たまには人に預けて休憩することを許されないのか・・・・・」と一種の牢獄にいる気分でした。

 

 

まだ、母乳をやめたいわけではない。

けど、心の安寧のためにも、哺乳瓶を使えるという選択肢があることは大事。たとえ人に預けないとしても、完全母乳にはデメリットもあるのです。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー完全母乳のデメリットここからーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

#1 薬を飲めない

#2 乳首が切れてしまい吸われるのが地獄のように痛い

#3 母親が栄養失調になりやすい

#4 お出かけしにくい

#5 食費がかかる

 

#1 薬を飲めない

母親だって病気します。赤子を抱えて生活してれば睡眠不足だし、栄養のあるご飯なんて作って食べてる余裕ありません。病気したらお薬を飲みたい。けど、授乳中は飲めないお薬が沢山。これは辛い。

 

#2 乳首が切れてしまい吸われるのが地獄のように痛い

出産するまで知りませんでしたが、赤ちゃんはものすごいパワーでおっぱいに吸い付きます。牛の乳搾り器と要領は同じです。普段下着と洋服に守られている女性の胸はあんな外圧に慣れていません。激痛!

それも慣れればなんてことないですが、赤ちゃんのあまりのパワーに切れて出血してしまうことも。そうなると授乳が地獄です。乳首の傷を治癒させるためにも、哺乳瓶経由からでも赤ちゃんがお食事できることは大事です。


#3 母親が栄養失調になりやすい

赤ちゃんは自分の体を成長させるために沢山の栄養が必要です。人間も動物ですので、子孫繁栄のために身を削り、優先的に子孫に栄養を送ります。授乳中は爪が薄くなったり白髪が増えたり

これを如実に語るのが、トイレのお話。長女れーちゃんは完全母乳(3ヶ月位まで)→混合→完全ミルクと移行してました。

完全母乳育児の間は、母親である私のおしっこはいつも透明。3ヶ月間透明なおしっこしか出ない。これって異常だと思う。あらゆる栄養を取られてました。混合にしてミルクに少し切り替えたら通常のお小水になり、完全ミルクにしたらトイレに行く回数が増えました。

「母乳でダイエット」って確かに効果あるけど、私の場合は行き過ぎてヤツレてました。

 

れーちゃんが生後半年くらいの時に手足口病になって、私も時間差で感染しました。口や喉に20個位口内炎ができるんです。水を飲むのも痛かった・・・。そんな栄養状態じゃ母乳は出ません。赤ちゃんも食欲を満たせず、親子ともども栄養失調になりかねない悲惨な事態でした。

 

#4 お出かけしにくい

この国はそんなにオープンではないので、そこかしこでおっぱいベローンと授乳はできません。でも赤ちゃんはいつ空腹になるか、なんてある程度予測はついてもコントロール不可。

 

一人目の赤ちゃんの時は、赤ちゃんのペースに合わせて外出して授乳の時間は家や授乳室がある所に行けます。けれど、二人目の赤ちゃんはそんなことできません!!

 

我が家のれーちゃんは魔の2歳児。少しずつ我慢もできるようになってきたけど、妹が産まれたということだけで色んなことを我慢しているのに、お出かけのペースまで妹に合わせられる訳ありません。

 

私が授乳中にれーちゃんが家の中に飽きてしまったら、我が家はパパが連れ出してくれますが、れーちゃんだって本当はママともお出かけしたいはず・・・・。私だって一緒に行きたいよぅ。

 

#5 食費がかかる

「母乳はタダじゃない♪粉ミルクは高いし!」という意見もあります。言っておきます。

母乳はタダではありません。

 

もう一度言います。

母乳はタダではありません。

授乳中ってめちゃくちゃお腹が空きます。胃袋の大きさは変わっていないし、赤ちゃんがいればゆっくりご飯なんて食べれないので、食事回数を増やすしかない。当然食費がかかります。食事を作る手間も片付ける手間もかかります。

粉ミルクを買うよりも経済的かもしれませんが、無料ではないんです。

 

栄養を取られてヤツレたり、乳首を損傷したりします。ただより高いものはないわけです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー完全母乳のデメリットここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「私は完全母乳育児したかったのにできなかった!できるくせにやらないなんて!」

なーんて視線を頂くこともあります。

 

人間◯◯ができるからといって、必ずしもやらないと行けない訳でありません。

フルマラソンを完走できるからと言って、その人が毎月フルマラソンを走る必要はない。

200kgの荷物を持ち上げられるからといって毎日それをしないといけない訳じゃない。

長女れーちゃんは一人でご飯を食べれるけど、時には食べさせてもらいたい。

 

母乳育児かどうかも、母親本人の選択であって他人がどうこう言う話ではない。

 

「私はとにかく頑張ってやっとの思いで完全母乳にしたのに!!」

頑張った貴女はすごいと思います。本当に自分を褒めてあげてください!けれどそれを人に押し付けないでください。同じ我慢や努力をしていない他の人にイライラするくらいなら、その我慢は辞めた方が良いと私は思います。

 

失礼しました、毒吐きはここまでにします。

 

えー母乳育児について。

後から考えると1年も経たない内に離乳したので、そんな永遠に続く牢獄生活ではないし考え過ぎだったかもしれない。けど、当時は何もかも初めての子育てで見通しも着かなかった。それが辛かった。

 

「1年も2年も経てば母乳育児なんて終わりがあるじゃない♪」

事実そうなんだけど、今が辛いんだよ。そう思ってしまうこともある。

 

長女れーちゃんの哺乳瓶嫌いを治すのに苦労したので、次女ワカメちゃんはそうさせじ!と産まれたときから1日1回は哺乳瓶を使ってきました。

 

が、それでもワカメちゃんも哺乳瓶嫌い病が出てきています。うぅ・・・・・・・・そんな訳で、哺乳瓶からの飲めるように毎日練習しています。

 

嫌がりながらも限界まで空腹になれば哺乳瓶で飲んでくれることも出てきた。けど「仕方ないから飲んでやってるよ」みたいな目線でママを見ないでくれ・・・・・せっかく可愛いんだから。

 

きっと来年の今頃なんてとっくに母乳育児を辞めてそうだけど、今、この打たれ弱いママの私の心の安寧のために、哺乳瓶でも飲めるようになってくれ。

 

イライラして「完全母乳という獄中生活」気分なママでいるよりも、ミルクも使って少しでも心穏やかなママで居たい。

 

完全母乳じゃなくたって、混合だって、完全ミルクだって、子供が健康で親子ともども笑っていればそれで良い。

 

「母乳をあげてないなんて、完全母乳じゃないなんて、私は赤ちゃんにとって特別な存在でいられないのかしら・・・・・」

 

こう悩んでしまうお母さんも多いです。私もれーちゃんを断乳したとき、ちょっとこんなことを思いました。でもね、おっぱいをあげてるから特別な存在なのではない。一緒に過ごして成長を助けて見守っていれば、それだけで子供にとって親は特別な存在なんです。

 

母乳じゃなきゃ特別な親でない!なんて理屈がまかり通るなら、5歳児くらいになったらどの親も親じゃなくなっちゃう。里親も特別でなくなっちゃう。乳母に育てられた将軍家の人々の実親も特別でなくなっちゃう。

そんなこと、ないでしょ。20になっても、30になっても大事な親は大事な親。

 

 

人に危害を加えない限り、自分が穏やかになるためにはどんな方法を使っても良いと思う。どんな方法でも良いので、気楽に育児できる方法を見つけていける世の中になったらいいのにな。あ、自ら望んで楽しく完全母乳で育児してるならそれはそれで良いと思います!

 

打たれ弱いけれど、母乳に限らず、いろんな事にに縛られすぎない母親でありたい。これを読んで、一人でも多くのお母さんが、母乳信仰から、「理想の母親像の呪い」から少し自由になれますように。