れーちゃんが保育園に行ってる間は、私はワカメちゃんのお世話をしています。家事をやるには自宅にいないといけないけど、赤ちゃんと二人きりで家に居続けたら息が詰まる。
ので、しょっちゅう実家に顔を出してます。私の実家は木造で築50年位でしょうか。
赤ちゃんや子供って、大人には見えないものが見えてると思うんです。ねんねの赤ちゃんは特に。
天井や壁、どこを見てるのかわからないけどじーっとそこを見て、「あー」「うー」などとお話しをする。よくある光景です。宇宙と交信してるのかなー、なんて思いつつ見てます。
今日はその築50年の実家にて、ワカメちゃんがニコニコニコニコしながらお話してました。
一緒に居合わせたお客様が「あれ?ここに誰かいるのかな?」なんて言い出した。
確かにいつもよりニコニコして同じところを見ながらお話ししている。目もキラキラしている。いつもと違う雰囲気なワカメちゃん。
あ、首をぐるんと回して部屋の反対方向を見てまたキャッキャとお話ししている。
居合わせたお客様は、正夢を見たり、危険を予知したりできる不思議な力がある方。そんな人が「誰かここにいるのかな?」なんて言うと本当に居たのかもしれない、なんて思う。
最初は「え!やだ!怖い!」って思ったけど、よく考えたら怖くなかった。我が娘をあやしに来てくれる存在なのだ。怖くはないだろう。
「見えない存在」なんて非科学的!とも、科学では言い切れなくなってる。Dark matter (暗黒物質)と言って、今、ここにもパラレルワールドのような物が存在することがわかっているとかいないとか。
れーちゃんは随分と赤ちゃんよりも人間らしくなったので、「ぼーっと何かを見つめて話しかけたり」はしない。けど、やっぱり大人とは違う。
「誰もいないねぇ」
空のエレベーター内を映すカメラを見ながら
と私が言ったら、当時1歳のれーちゃんはこう返した。
「いる!」
ちょっとびっくりしたけど、正直1歳だった我が子がこんな嘘をつくとは思えない。あの時本当に何かしらは居たのかもしれない。
私も小さい頃は「見えない」お友達がいたのかしら。
今日ワカメちゃんと遊んでくれた、見えないどなたか、ありがとう。もしかしたら、私が赤ちゃんのときも、遊んでくれてたのかな。
大人になればなるほど、見えるものも聞こえるものも(実際に聞き取れる音域が年と共に変わる)、全て鈍感になっていく。子供っていうのは敏感であり、喜怒哀楽を正直に表現できる生き物なんだなぁ、と再実感した日でした。
こりゃー理学部出身者らしからぬブログですな。