◯◯って買いたいな~欲しいなぁ~。
買おう買おうと思って、ずっと迷っているもの、ありませんか?
私の○○は鏡台、ドレッサーでした。
無くても生活はできる。私の希望を全て満たす鏡台がなかなか見つからないし~。と言い訳して7年も経っていました。振り返れば思うのです。これって「理想の人が見つからないから」と言って結婚しない人と同じじゃないのかって。
如何様に私が鏡台を買う決心をしたのか、を綴ります。
遡ること7年前、私はイギリス留学生活に終止符を打ち、日本に帰国しました。それから一人暮らし。その時から「鏡台欲しいな」という感情はあったのです。でもね・・・・
- 今の家は狹いから(一人暮らしの間)
- 今の家に合うような鏡台を買っても、どうせまたすぐに引越しするし(短いDINKS時代に住んでた家)
- 子供が小さいから、いたずらされちゃうし置く場所がない(今の家)
- 色・形・サイズ結局私の希望の全てを叶える鏡台は見つからない(ずっと共通してる悩み)
これらを言い訳に理由に、鏡台を買っていませんでした。でも気が付きました。これって理想が高すぎて結婚しない人と同じじゃないかって。
そもそも何故鏡台が欲しかったんだっけ?
キレイになりたかったからだよね?キレイな所でお化粧したり、髪を整えたりしたかったからだよね?
その気持ちは置き去りなまま、「理想の鏡台ないない」と嘆いてました。今考えると自分が愚かだ。
ある一枚の写真に衝撃を受けて、絶対に鏡台をすぐに買おう、と決めました。
私は結婚前にメイク教室に通っていました。久々にその先生の所にお邪魔したのです。その先生が撮ってくれた写真に映る私が、お化粧をしている私がなんだかとっても楽しそうでキレイだったのです。
落ち着いた気持ちで、美しい空間でお化粧をする。
これだけで、私の表情はこんなに違うのか。
「この景色を、娘達に見せたい。」
楽しそうに鏡台の前に座り、身支度を整える私を見せたい。そうやって、キレイになることが楽しいことなんだって伝えたい。
この思いが鏡台を買う最終的な後押しになりました。
いつも洗面所でお化粧してるときは、焦ってました。洗面所に行くには、リビングで遊ぶ娘達の視界か消えざるを得ません。れーちゃんはお話しすればわかってくれる年齢ですが、ワカメちゃんは「置き去りにされた!ママが消えた!」と泣きます。
リビングに置いた鏡台で身支度すれば、ワカメちゃんもママの姿が見えずにギャン泣きすることもないし、れーちゃんも鏡台を楽しそうに見れるしいいじゃない!?
(れーちゃんはお祖母ちゃんの鏡台周りで遊ぶのが大好きなんです。)
「理想の鏡台はないかな」という気持ちで探していた時はね、「自分のために鏡台を買う」としか考えていなかった。
でもそれっておかしい。家具だよ。家族が住んでる家に置く家具だよ。家具って、テーブルやソファーみたいに、みんなのためのものじゃない?
未来の娘達のために、自分が楽しくお化粧する姿を見せつつ育てたい。
そのためにはどんな鏡台がいいかな♪
そうワクワクしながら家具を選ぶのはとても楽しかった。
ちょっと長くなったので、どう楽しかったか、は別途ご紹介しますね。
自分が望む理想の条件を知ってるのも大事だけど、「そもそもなぜその理想を欲したのか?」を考えると、表層的な理想ってバカらしくなる。
鏡台が、メイク風景の一枚の写真が、こう思わせてくれました。このメイク教室の河村先生は、技術だけでなく、こんな深い美意識を教えてくれる先生でした。
「美人という職業」の人も、深い深い美意識があるから、常に美しく居られるのかな。