仕事が上手く行く
喜ばしいことです。が、とある真実を忘れると、この喜ばしい状態が凶と出てしまう。
主人の残業続きの1ヶ月が終わり、やっと平和が訪れる!と思いきや、この2週間ほど、我が家は殺伐としてました。
そう、主人の「仕事が上手く行く」が家庭には凶と出ていたのです。
なぜでしょう?
残業続きの1ヶ月だった、私の主人を見て、家族状態を見て気がついたことを書きます。
残業続きで主人はもちろん、そのしわ寄せが来る私も疲れてはいたし、風邪が流行ってるためか長女、次女、私も体調がイマイチでした。
主人には頑張って残業した割には思ったほど実りはなかったが、社内では信頼度が上がり前にも増して色々やりやすくなったそうな。
その反面、家庭では暗雲が立ち込めてました。残業もなくなって、社内評価も上がった主人の、家庭人としての評価はだだ下がりだったのです。なぜか?
主人は、すんごいキレやすくなってました。 男性なのに、「あれ?生理?」って聞きたくなるほど。
仕事が上手く行くってのは喜ばしいことです。基本的にはね。
主人は長時間の残業のためか、会社/仕事 とそれ以外の空間時間の区別がつきにくくなっていたのでしょう。
「仕事ではこんなに色んなことが思うように運ぶのに!!」
とイライラしていたのです。
子どもたち?当然大人の思うようになんか行きません。(そこが子供の面白さの源泉でもある。例えば、渋滞ドライブで車から出たいばっかりに高速ど真ん中で「着いた!着いた!」と言い出したり。)
私?残業続き夫をカバーしていた&娘から風邪がうつった私は疲れてもいるしあまりご機嫌ではないっす。主人の思うようには行きません。妻にダメ出しされたり、怒られたりします。
仕事が上手く行ってるとね、ダメ出しされたり怒られたりすることが減ります。(上手く行ってなくても30過ぎてくると自分を怒ってくれる人はがくんと減る)
きっと主人を怒るのは私だけだったのでしょう。
「いっつも俺のこと怒ってばっかり」
いやいや、違うって。貴方を怒ってるのは私ばっかりなんであって、私が怒ってばかりなわけじゃないよ。喜んでるときも悲しんでるときも色々あります。
子育てってのは知恵比べで、それなりに頭も使う。例えば動き回る赤ちゃんに服を着せるシーン。集中して遊べるおもちゃを与えておくとジッとしてくれるので服を着せやすい。
全くそれを考えず動き回る赤ちゃん(次女ワカメちゃん1歳)に服を着せれずイライラしてたので…
「ほら!このおもちゃをあげてよ。そしたら着せやすいから。仕事で頭沢山使って疲れてるからって、子供相手にも少しは頭使ってよ…」
と言ってしまった
まあ、本人も思う所があったらしい。思考停止は良くない。
私はこんなふうに夫につい怒ってしまうことも多々。だけど、いつも怒ってるわけじゃない。
が、彼、終いにはこんなこと↓言い出した。
「(会社の)みんな俺のこと、褒めてくれるんだよ(だからなぜ君は俺を褒めない??)」
おいおい、ここは会社でも仕事場でもないよ。会社でやってることをそのまま家でできると思わんでくれ。
会社でえらーくなっちゃって家でも同じことしようとして、家族から冷遇されるお父さんってのは、こうやって形成されるのか…と垣間見えた。
長時間労働してると気持ちの切り替えができなくなっちゃうのかしら。
ツキモノが落ちたのか、昨日の主人は頭があまり回らず仕事も思うように運ばなかったらしい。その日の夜はイライラが治まりいつもどおりの穏やかな主人が戻ってきた。
上手く行かないことがある。それは当然のことで、自分だってこんなダメな部分もあるし乗らない日もある。
自分がなんでも完璧にできるようになっちゃったりすると、「なんでお前はこれをできないの?」って偉そうになっちゃうし、できない人の気持ちをわからなくなる。
出世がやたら早い人って、凄いとは思うが家庭人としては付き合いにくいのかもしれない。私の持論は社会的地位が上がれば上がるほど、そして出世が驚異的に早ければ早いほどサイコパス性が高い。思い込みかな?
良い日とダメな日
良い部分とダメな部分
両方あるのが人間だ。
「仕事が上手く行かない」日を経て、穏やかな主人が帰ってきた。
仕事が上手く行き過ぎても、同僚に同等のそれを求めたり、家族相手に効率の良さを当たり前に求めるべからず。
この真実を肝に銘じておけば、仕事が上手く行く=家庭が行き詰まるという方程式にはならない。
これが、我々夫婦が、主人イライラのとーっても過ごしにくい2週間を通して学んだことでした。
仕事が上手く行き過ぎてるときは、むしろ注意すべし!
と、言ってたらナポレオンの名言を思い出した。
大きな成功の直後に最大の危険がある
(みたいな言葉)
油断大敵ですね。
「仕事では褒められるのに」「家族には褒められる」なんて言ってないで、目の前にいる人をしっかり見なければな、と自分を戒めました。