打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

すんごい肝の据わった妻

今日は先日テレビで見た「肝の据わった妻」について。

 

NHKスペシャル「中国の消えた弁護士たち」に出てきたとある弁護士妻が恐ろしく肝が据わっていたのです。「統制ならぬ、日本は思想監視国家」の続きです。

 

このNスペ、人権派弁護士は国家にそぐわない発想や言動があり、共産党に反対する=悪というルールのもと、いいがかりもさりなん。迫害、軟禁、逮捕されてしまうことがある、という内容でした。

 

とある弁護士さん(名前は忘れました・・・・)、彼は庶民のために場合によっては国家を戦うことも辞さない言わば正義派という活動をしてました。国家に目をつけられていたらしく、弁護士事務所を急にクビにされたり、自分の名前が弁護士名簿から消されていたりと弁護士生命をかけて自分の信念のもとにお仕事されていました。

 

この方の奥さん、ご主人のことを心底応援していたのでしょう。

 

彼の弁護士生命を守るために、自分が働き口を作れないか、と自ら司法試験に何度も挑戦したり、様々な活動をしていました。彼の行動を封じ込めるために警察が自宅の周りを囲ったりと、家族である奥さんも危険な目にあっています。

 

「怖いからといって、自分の立場が危ないからと言って、自分が何もせずにいることはできない。夫を見捨てることなんてできない」

 

強い強い目で言ってました。自ら危険を冒そうとも、夫を支え応援しようとしていたのです。

 

 

私は思いました。

 

「もし夫がこんな状態になったとき、私はこんな気丈でいられるかしら?家族を危険に晒してまでする仕事を応援できるかしら?」

 

先日、自己判断で勝手に残業する夫に怒ってる自分が、なんだか別次元のものにも見えた。(とはいえ、これからも相談せずに残業したら怒ります。ワンオペ育児無理だし!私にはね!)

 

 

どんどん国家に目をつけられる弁護士さん、終いには逮捕、強制連行されます。ネット上で自分の政治に対する意見を書き込んだら、それがどうも中国共産党の怒りに触れたようです。

 

法的根拠はないまま、遠く離れた土地の監獄へ入ります。残された家族は、近隣住民からは「売国奴」と罵られ外出もままならない。

なんと、1000日も夫と会えていない。夫が生きているかもわからない。そんな状況に置かれていたのです。

 

「生きているかすらわからない、私が黙って家にこもっているわけにはいかない!」

 

と、面会のために何キロも何日も歩き続け夫の元に向かうも途中で当局に確保され、連れ戻される。

 

 

釈放されるかもしれない方法が一つだけある、と夫の弁護士仲間が教えてくれた。

 

「『罪』を認る」

 

なんら、法的な罪は犯していないのですが、警察側も逮捕してしまった手前「誤認逮捕でした~」とも言えない。警察の面子を保ってくれたら、代わりに釈放するよ。そんな話らしいのです。

 

  1. 信念を曲げてでも「有罪」だとを認め、釈放される
  2. 決して罪など犯していないのだから、自分の信念を通して牢獄に居続ける

 

そんな選択肢しかないのか?と夫と家族の身を案じる神妙な顔の女性がいました。

 

「どんな結果になったとしても、決めるのは夫です。私はそれを支えるだけです。」

 

 

この一言を聞いたとき、この女性の心の大きさを見ました。なんて肝が据わった人なんだろう、と。こんな環境にいなければ、この夫婦は今までもきっと偉業を成し遂げて来たであろうに・・・と思いながらテレビを見終えました。

 

きっと番組製作者が意図としたことと、私は全然違うメッセージを受け取ってると思う。

 

肝の据わった人に、どうやったらなれるのでしょうか。

 

ここまでの夫婦間の理解、支援は並大抵の努力では手に入らない。夫婦間でもっとコミュニケーションを取らねば、と思わせた番組でした。夫婦は鏡だから、夫婦で向き合うとは自分で向き合うことでもあり、結構辛い作業なんだけどなぁ…うーーん。。そこそこ頑張ります。