打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

クソガキ紳士

この世にはレディーファーストという言葉があります。

紳士の国と言われるイギリスに 6年間留学していた私が、私が思う「レディーファーストとは」について綴ります。

 

レディーファーストってそもそもなんでしょう。物理的に女性に優しくする?それってカッコイイことなの?紳士って何?

 

私が最初に渡英したのは17の夏でした。最初は現地の公立高校に1年、私立高校に1年居ました。(詳しくはこちら。)

  

おかげで、労働者階級の人も、中流の人もどちらも観察することができました。イギリスでは階級社会が未だ根強い。中上流階級=私立学校、労働者階級=公立学校と言っても過言ではない。階級が違えば、話し言葉(訛り)も読む新聞も違う。

 

紳士って聞くと、つい上流な方々を想像してしまいがち。でもね、私は見た。感じた。レディーファーストな振る舞いをするのは、どの階級の男性も同じだと。

むしろタトゥーいっぱいのあんちゃんの方が優しかったりもした。

 

未成年なのに制服姿で煙草を吸ったり、「あの人悪よね〜」って言われたい輩は、イギリスにも居ました。

例えば、破壊的なクソガキ、ロバート(仮名)。到底仲良くなりたくない。そんなクソガキが、私のためにドアを開けて待っている。ロバートも食堂を出るのかと思いきや、ロバートは食堂に留まってる。そう、私が通るためだけに、私のだけのためにドアを開けてくれたのだ。

 

ロバートはクソガキ&破壊的過ぎて、トキメキ無し。絶対に恋愛対象外!(笑)

私はここにイギリスという国を見た気がします。

 

日常態度が底辺的でしょうもない輩だとしても、レディーファーストな振る舞いはする。これがイギリスが紳士な国と言われる所以か。つまるところ、これはイギリスの慣習である。

 

日本ではどんな不良でも大概は「いただきます」と手を合わせてから食べる。それと同じ位彼らには珍しいものではない。

 

誰も、「モテたい」「カッコつけたい」から紳士なのではない。息を吐くように、レディーファーストなわけだ。

 

紳士とチャラ男。この似て非なる者たちは、きっと女性に対しての振る舞いは似てるでしょう。決定的な違いは下心。

 

この子とつきあいたいから、モテたいから、美人だから、優しくするのではない。ブスでもババア相手にでもレディーファーストだからこそ紳士なりうるのか。

 

世の男性たちよ、下心が見え隠れする「なんちゃってレディーファースト」やっても、紳士にはなれないよーん。

 

 

おいおい!男性の批判ばっかしやがって!!…と思う読者さまもいらっしゃるかもしれません。

 

下心をなくし、分け隔てなく女性に接するだけでは、紳士は生まれないし存続もしない。男を紳士にするのは淑女(レディー)であり、女をレディにするのは紳士だと思う。

 

イギリス人女性と日本人女性はどう違うのさ?という話は…次回にしようかな。