人間は見たいと思うものしか、見ていない。
とある出来事から、人間の眼で見た情報が、いかに不確かで、想像力に富んだものなのか、を痛感した。
あまりにも特定の物が好きだと、何を見てもそれに見えてくる。そんなことありませんか?
我が家の次女、ワカメちゃんにとっての「それ」は枝豆らしい。
「えだまめくーださい。」
食卓に枝豆が並ぶ日は、このフレーズを最低20回は聞きます。
昨夜のワカメちゃんは、まるで主食のように枝豆を貪っており、とても幸せそうでした。
枝豆ラブ♥な彼女は、まったく異形のものを枝豆に空目したようです。
ゴキブリ、ならぬスカラベのネックレスなど、私は少し変わったアクセサリーも持っています。そしていわゆる王道のアクセサリーもあります。
私が着けていたネックレス(↓)には、スワロフスキーが散りばめられたしずく型のチャームが着いています。
次女ワカメちゃんは、私の膝に乗り、私のネックレスをいじりながら、言った。
「これ、えだまめ〜⤴?」
違うと思う。
大きさは確かに枝豆に近い。が、枝豆は楕円形であり、しずく型ではなく、キラキラと乱反射もしないし、そもそも、枝豆を首にぶら下げたりはしない。
歴史上の偉人、ユリウス・カエサルは言った。
人間は見たいと思う現実しか見ていない
枝豆を愛してやまないワカメちゃん。そこかしこに枝豆が存在して欲しいのかもしれない。
だから私のネックレスすら、枝豆に見えたのか。
もうそろそろ、枝豆の季節も終わる。食卓に枝豆が並ばなくなった時、彼女は一体どう出るのか。
人間の眼の認識力のいい加減さと、想像力の凄さと、両方に驚いている。
こりゃ〜目撃証言が当てにならないわけですな。クワバラクワバラ。