子供の幸せを願うのは、どんな親でも同じだと思います。難しいのは、親が思う幸せ≠子供にとっての幸せということ。
「あなたのためを思って〜」からくる行動は、「別にそんなこと求めてないし」と子供に思われがち。
自分も「良妻賢母」を目指してたから、それが良いと思うから、そんな子育てをしている/しようとしている方々に言いたい。
女の子を「良妻賢母」になるように育てるよりも、もっと他に必要なことがあると思うんです。
それに気がつくためにも、「良妻賢母」で居ようという考えとは一旦決別するのが得策と思います。
私は女性ですし、女の子の母、しかも三姉妹の末っ子というスーパー女系家族です。そんな中で育ったからこそ、女の子の健全な精神を育てるために必要だ!と強く感じることをお伝えします。女だらけの家庭で育った割には、もしくはそのせいか、「女の子らしく」育てられた記憶はないです。むしろ「男や他人に頼らずとも、自分の力でも生きて行けるように」と育てられました。
私の育った家の子育てテーマを名付けるとしたら、「賢くあること」だったと思います。
もちろん、賢いことは大事なことです。
が、この「賢さ」とはやっかいでして、何を賢いとするか、が人によってマチマチです。上手に人に頼って生きることを賢いとする人もいれば、人に頼らずにとも自力でなんとかできることを賢いとする人もいます。
これはあくまで私個人の見解ですが、女の子にとって、必要な声掛けは「お利口さんね」よりも「かわいいねぇ♡」の方が先に来るべし、と思います。
だって、子供がお利口だから重労働な子育てを耐えれるわけではなく、子供がかわいいから、やってられるのです。それが赤ちゃんの生き残り戦略だから!
男女問わず、かわいいことは赤ちゃんの生き残り戦略。何も赤ちゃんだけに限定する必要はない!
ここまで引っ張りましたが、女の子が幸せになるために親ができることってとにかく「貴女はかわいいね!」って伝え続けることだと思います。
「客観的に見たら美人じゃないのに勘違いしちゃわないかしら…」
不幸な美人っています。
美人じゃないけど幸せな女の子っています。
客観的な顔面偏差値は幸福度には比例しません。
「自分がかわいいなんて思ったら調子に乗っちゃうんじゃないかしら」
こんな心配をして、「貴女はかわいいのねぇ♡」とあまり娘さんに言ってこなかった、という親御さんも居ます。この娘さんは結構なかわいこちゃんなのですが、自分を不細工だ、と長年思っていたようです。が、「あれ?自分ってそれなりに可愛いんじゃない?」と思い出してから人生良い方向に変わって行ったそう。
つまり、お母さまが心配していた「調子に乗ってみた」ら、幸福度が上がって行ったわけです。
調子乗ってなんぼです。まずは、調子に乗せちゃいましょう。
調子に乗りすぎて、非道徳的なことをやらかさない程度の「賢さ」こそ、教育していけば良いと思います。
自分ってかわいいんだ♡
と疑いもなく思える事が、女の子が幸せに生きるための絶対条件。そう思うためには、周りから「かわいいね♡」という言葉を浴び続ける必要があります。
よっぽどの美人でない限り、耳タコになる程は「かわいいねえ」と他人は言ってくれません。だからこそ、親が伝えることが大事だと思います。
ここはストレートに親バカになって、「かわいいねえ」とバカみたいに耳タコになるほど伝えましょう。
大丈夫。客観的な顔面偏差値はともかく、「私ってかわいい♡」と思えばかわいい雰囲気・表情・立ち居振る舞いになります。
かわいいは作れます!
不幸な美人さんを見るに思うのです。不幸の形は様々ですが、彼女たちが不幸な理由は共通してると思います。
「自己評価が低い」
顔も性格もすべてひっくるめて「自分ってかわいい」と心底思えれば、それなりに幸せなんじゃないかな。
私の「打たれ弱さ」の根源はこの自己評価の低さにあると思います。○○ができるから、評価が高いんではなく、存在そのものがかわいいから、という、のが大事みたいです。
「こーんなこともできちゃうけど、ここが抜けてる俺ってかわいい〜」
そんな私の主人は、何を忠告しようと全く効果のない鈍感最強なのかな、なんて思ったり。
見ていて腹立たしいことも多いけど、打たれ弱い妻の相手としては、ちょうど良いのかも。