引き続き、脱☆良妻賢母のススメを綴ります。
注意
良妻賢母であることは悪い事では、ありません。私は決して「悪い妻・母であれ」と言ってる訳ではありません。「文句も言わずに家事を全自動で行う白物家電」扱いされないように…というのが私のスタンスです。
今日はお料理編。
手の込んだ料理を作るのもいいけど、手抜きも良いと思うんです。
本人は認めませんが、私の母は料理好きだと思います。出汁にかける情熱が半端ではないです。
コンソメキューブ
キチンストック
鰹だし/昆布だしパウダー
こういった便利商品がこの世にあることを、私は留学中に自炊するようになるまで知りませんでした。いくらお料理の手伝いをしていようとも、お目にかかることがありませんでした。
そう、母は全部素材を使って出汁を取っていたのです。鶏出汁なら骨付き鶏肉から、昆布だしなら昆布から、鰹出汁なら鰹節や乾燥鰹のスライスから、一晩二晩以上かけて取ってました。
それゆえか、母のご飯はとても美味しかった。食卓に出たものが不味いと思ったことは、一度もありませんでした。(嫌いな食べ物は、また不味いとは別です。)
お料理が大好きな、自営業または専業主婦だからこそ、ここまで時間と情熱をかけれるのかなぁ、と思います。
私には二人の子供がいます。
私の夫はかなり家事をしているます。たとえイマイチな出来であったとしても、やっています。
比較的平和な家庭環境なんだろうと思います。
そ れ で も!
子守しながらこんなに丁寧に出汁を取って、手の込んだ料理を作るなんて無理無理無理無理無理。その情熱がない私には無理!
コンソメキューブやらお鍋の元にやらはとっても便利でもはや生活必需品です。我が母はお料理ができすぎる故に、三人の娘達はこういう時短商品があることを家を出るまでついぞ知ることがなかったのです!!
例えるなら、ダイアルアップ接続からブロードバンド接続に変わった位、時短になりました。いちいち例えが古いです。
良くも悪くも、子供にとって母親は一番最初の女性サンプルで、父親は男性サンプルです。大抵の家庭ではね。変化して来てると言えど、現代日本はまだまだ女性が家事をするもの、という社会風潮が根強い社会です。
女の子であれば、自分の母親のやり方を見て、自立したあともそれを真似ます。
けど、あくまで母親は母親であって、自分ではありません。母親にできることが自分にできるとは限らないし、逆もまた然り。
私はそこまでお料理好きではないので、二晩かけて素材から出汁を取る情熱も計画性も忍耐力も、お料理に対してはありません。
同じことやろうとすると自爆します。ちゅどーん。
手の抜き方をあまり知らなかった私は自爆しました。
母娘と言えど人間それぞれ違うのです。
お料理好きなお母さん!!大いに楽しんでお料理してください。自分が楽しいのことはぜひやってください!!
でも娘さんが同じようにお料理好きかどうかはわかりません。または、お料理好きだったとしても、いつそうじゃなくなるか、もわかりません。私も学生時代は自炊を楽しんでましたが、今はそうじゃないです。だって食い気より眠気な日々を送る乳幼児ママだから。
お料理にかぎらず家事が得意なお母様の元で育った子供は、「お母さんみたいにできていない!」と悩むことも。
変わってきてはいるものの、まだまだ「家事は女がするもの」思考が現代日本では根強いです。自分の母親を基準に、妻像、母親像を抱きがち。
お料理好きでも、お料理がそんなに好きじゃなくても、いいじゃない。家族が笑ってれば。
「親ほど出来てなくても別に良いんだ。自分を責めることはない」
そう思えるように育つには、やっぱり親が手抜きをしてる姿を見ることが大事な気がする。
「お料理上手でおしとやかであらゆる不満を押し殺す『良妻賢母』な面倒な妻/母」よりも、下手っぴでも手抜きでもイライラしてない妻/母の方がいんじゃないかな。
あれ、私は料理上手でもないし、打たれ弱いママで結構面倒くさい女だ。主人よ、すまん。
でもだからこそ、こうやって書くネタがあるのかもしれない。順調すぎる人生って、ツマラナイんだろうなぁ。