今日は末っ子の心境について。
なぜ、これを書こうと思ったか、というと、二人姉妹を育ててる元同僚にメールしたときのこと。
「6月に次女ワカメちゃんが生まれました!同じく2歳差なので色々と教えてくださいね。」
と伝えたました。そしたら、
「おめでとうございますー♡うちも7月に三女が生まれまして、ワカメちゃんと同い年ですね!」
とのお返事が。
どっひゃー!
マジか。一人育てるのもヘトヘト。二人はもっとヘトヘト。そんななのに三人!!凄すぎる。
末っ子は小さくて可愛くて仕方ないそう。けど、取扱がわからないこともあるらしい。私自身は三姉妹の末っ子です。メ末っ子の心境についてメールでやり取りしました。
今日は、親として、ではなく子供の立場から末っ子について語ります。
洋服がお下がりばかりになることは自明の理。小さい頃は嫌でも、中学生くらいになるとお下がりはむしろ有難い存在でした。
お下がり云々よりも、「どう扱われたか」の方が良くも悪くも記憶に残る。
「おチビちゃん」
私は祖母によくこう呼ばれてました。すごく不快だった。自認が「チビ」でなくなっても、いつまでも「おチビちゃん」と言われてたから。
お下がりよりも、いつまでもチビ扱い、の方が一生引きずる。確かに小さくて可愛いから、末っ子とは可愛がられやすい存在かもしれません。
でもね、可愛がる、というのは「上から目線」にもなりかねない。
ただ可愛くて小さく見えてしまうことが多い末っ子。そんな末っ子もも姉・兄や親と同じようにプライドがある、一人の人間である。尊厳を傷つけていけない。
小さいうちは、ちょっとしたことでも、「なんでお姉ちゃんには○○ができるのに私はできないの!」といつも思ってた。
今振り返ってみると、年下だから当然にできなかった事。
- 物理的に身長が足りないから
- まだ手の器用さ的に無理だから
などなど。
でもね、子供のうちは客観視できていないから、「なんで私にはできないの!」
理由があるんですが、子供のうちはそんなことわかんないですよね。上ができることは当然自分もできると思う→挑戦して失敗する→怒られる、笑われるまたはバカにされる。
なんでこうなるのか、理解できなくてイライラするし不満。小さい頃はこれの繰り返しだった気がする。
大人からすると「あんたがまだできないのは当たり前じゃない」ってことが、理解できない。
確かにバカなんだけど、自覚がない。バカ扱いされるとプライドが傷ついて捻くれます。まあ、「自分がバカだ」と自覚のある人はそこまでバカじゃない、というのは大人も子供も同じ。
そして明らかにできない事に挑戦して失敗する私を見て、家族に笑われたのはとももかくも不快でした。
「わかんないなんてバカだなぁ、かわいいなぁ」
あの時本当は、こう思いながら笑われていたのかもしれない。けど、あの時の私はそう思ってなかった。
「失敗してやんの。できないなんて、プププ。バーカ。」
こう思ってるに違いない!ムカつく!悔しい!
ちょっと被害妄想かもしれないけど、こんな風に思った時もあった。
必ずしも親として兄弟を平等に扱わないといけないわけではないけど、下の子は思ってる。「兄や姉と自分は平等なはず」「同じことができるはず」と。たとえ10歳離れてても、身長が20センチ違っても、です。
明らかに無理そうなことに、子供が挑戦して、苦戦してるとき、できなかった時。
あなたなら親として、大人として、どう接しますか?
「まだ年齢的にそんなのまだ無理に決まってるじゃない」
たとえ大人がそう思ってたとしても、挑戦してる本人は「絶対にできるはず!」と信じて真剣にやってるんです。
真剣に挑んだ事が失敗して笑われたら、誰だって悔しいし哀しい。
だから、大人は笑わないでほしい。「上手くできなくて悔しいね」みたいに、共感して欲しい。もしできれば「なんで出来なかったのか」を子供にもわかるように説明してあげて欲しい。
笑わないのがベストだけど、どうしてもおかしくて笑ってしまったときは、「挑戦してる姿がかわいかったのよ」と伝えてあげてください。
末っ子は、下の子は、兄・姉というサンプルが居るだけに、兄姉の真似をして色んなことに挑戦する。年齢的に無理なことも挑戦するので、失敗する率も高い。
小さい頃からこれを繰り返してるから、弟妹には失敗にくじけない精神の持ち主が多いのかなぁ…なんて思ったり。
長男長女、真ん中、下の子、どのポジションにもそれぞれの良さがあるなぁ…としみじみ思います。私は末っ子だから、第一子であるれーちゃんの心理は分からない事が多いかましれない。妹が生まれ、四ヶ月程経過したけど、れーちゃんの中ではどんな気持ちがうごめいてるのかな…
子供の頃は「下の子だからって舐めよって〜!」とばかり思ってた。親になってみると、第一子であることを不憫に思ってしまうこともある。親だっていつまで経っても第一子の子育てでは何でも初めてなのだ。
そう思うと、姉たちの存在は有難いものだなぁ…。何事も先達はあらま欲しきことなり。
大人になった末っ子からの、末っ子心情を書きました。ご参考になれば幸いです。