ご無沙汰しております。寒くなってきましたね。寒くて私が、または娘達が風邪っぽかったり、と、私の不眠症も手伝いあんまりよく眠れない生活をしています。
長女れーちゃんのダウンコートは黄色とオレンジの上にパンダがいっぱい。
次女ワカメちゃんのコートはショッピングに紫の水玉模様。
我が家の子供乗せ自転車はオレンジ色。
「派手好きなのー?」
とママ友に聞かれた。
こうやって並べると、かなり派手に見えるらしい。
私はね、決して派手好きなわけではなく、子供用品はわざと目立つ色や柄にしています。他人のと間違えないし、遠くからでもすぐに見つかるから!
「あれ、どれがうちの自転車だったっけ」とか探さずに済む。私にとって見つけやすい、ということはどうも他の人にとっても見つけやすいということらしい。
「お久しぶりです~」
メンテナンスに自転車屋に行ったとき。自転車屋の店主にそう伝えたら。
「あ、僕ほぼ毎週見かけてますよ。お宅の保育園への送迎経路が家の近くなんで」
え!!!!なんでよ。見かけてるなら声かけてよ。
そう言えば、前にもあったこの感じ。
以前カスタマーサポートで電話応対の仕事をしていた。電話をかけてくる常連さんのお客様に言わせると、「今日も kaorikawa さんの元気な声が聞こえますね~」。
そう、私が彼の応対をしていなかった日も、私の声を聞いてるんだとか。つまり、私の話し声が同僚の受話器を経て、同僚が対応してるお客様の耳にまで届けられているらしい。
自分は話してない見てないのに、相手は私を見てるし聞いてる!!!相思相愛ならぬ相視相会ならず。
「目立つ」って良い所も悪い所もある。先日のクリスマス会で貰った絵本を読んで特にそう思う。
主人公「ピンクー」は家も景色も真っ白な村に住んでいて、ピンクーのお友達の「みんな」も白黒。6匹居る小さな「みんな」は正直区別がつかない。ピンクーはかくれんぼをしてもすぐに見つかってしまうし、「みんな」みたいに木登りをしても重たいピンクーは木を折ってしまう。。。
そんな村から抜け出してピンクーにとっても桃源郷を探すという物語。
個性的で目立ってしまうと、他の「みんな」と同じことをしようとしてもできない。桃源郷にたどり着くまでの道は長くて険しい。
でもたどり着けたら、真っ白な村と違って「ピンクー」は悪目立ちもしないし、「あおもん」や「キイロドリ」という姿形・色や大きさが違うお友達が沢山いて、ハッピーに暮らした、という話です。
この「ピンクー」って私のことかと本当に思いました。
波風立てずに、横並びで無個性に無難に暮らす「みんな」。
個性ダダ漏れで、困難な思いをしながらも、やっとこさ桃源郷にたどり着く「ピンクー」。
お子さんがいる貴方、あなたは親として、子供にどっちの生き方を望みますか?
お子さんがいない貴方、もし、親になったら、子供にどう生きて欲しいですか?
私は子供の頃から、「ピンクー」的な存在だ。家の中でも、学校でもそうだった。だからこそ、ピンクーの良さと辛さがわかる。気安く「ピンクー」な生き方を奨められない。
「みんな」であれば比較的平坦な道だし、「安全」ではある。無個性だけど。
生まれつき、そこまで「個性的」と言われるタイプでなければ「みんな」な生き方が良いのかもしれない。けど、生まれついた個性を潰してまで「みんな」になるのはとても辛い。それが嫌だから、私はピンク-で有り続けてる。
主人とも話した。
親としては、つい、「安全」な生き方をすることを、子供に望んでしまいがちだ。そりゃそうだよ。だって心配だもん。
でもね、辛い辛い孤独な旅の末に桃源郷を見つけたピンクーは、「みんな」に伝えます。
「みんな、早くおいでよ」
と。
学校に行けば、社会に出れば、「ピンクー」のまま居づらい思いをせずに過ごすことは難しい。
どんな生き方をして欲しい、と子供に何を願っても、それはどうしようもない。それは子供本人が決めること。
けれど、どんな親でありたいか、というのは自分で決めれるし、それを目指して努力できる。
お家の中だけは「ピンクー」であっても、「あおもん」であっても、市民権のある居心地の良い桃源郷にしたい。そんな桃源郷を作れる親でありたい。