隣人運って、あると思いますか?
先日の私は、電車での隣人運がなかった。体臭の強い方や体格の大きい方に挟まれて…。
これまでの数々の私の隣人事情を書き出して、気がついたことがあります。
都内を走る電車の中で私は、東京、イスラエル、イギリスへと脳内で旅しました。
電車の隣人運がなかった、ってどういうこと?
やった!座れた!と思ったら右隣は体臭が強い方でした。
私はそっと、静かに空席の左側に寄り、なんとか凌いでました。空席だった左側には、ガッシリと体格の大きい方がやって来て、左側に寄るという選択肢は排除されました。
臭いか圧迫感か、どちらを取るか?という私の脳内攻防戦が始まったのです。30 分ほど同じ路線に乗りっぱなしなので、正直立つのは嫌だった。
臭い VS 圧迫感 VS 立つ
私は結局立ち上がるのは嫌で、臭いと圧迫感に耐えました。
左隣の人は何回か入れ替わったものの、いずれも大柄の方。私の脳内攻防戦は続いたのです。
私のこれまでの「謎な隣人たち」を書いてみた。
- イギリスの大学の寮 隣室の人に特に問題はなかったが、エレベーター間近だったので、人が集まって夜中も騒がしかった。油の足りないエレベーターが吐き出すギシギシした不快音は、生理中はイライラの種だった。もはや懐かしい。寮施設改善の意見箱には、「Oil the lift」(エレベーターに油をさしてくれ)と書いたことは忘れない。
- マンションの隣人(過去) かなり怪しげな隣人が住んでいた時がありました。引越し時に「父娘(親子)です」と挨拶していたものの、どうみても実の親子に見えない。夜な夜な変な音が聞こえてくるし、正直こっちはソワソワ(むしろゾワゾワ)して、挨拶以外は極力関わらないようにしました。その後、きちんとした雰囲気のご夫婦が引っ越してきて、ホッとしてます。夜な夜なの妙音もなくなり、変わりにすごく美味しそうなお料理の臭いや赤ちゃんの泣き声が聞こえるようになりました。新生児を久々に抱っこさせてもらい、幸せを分けてもらったり。
- 昔の家のご近所さん 隣…ではないのですが、中々変わったおばあ様が近所に居たのです。私の祖母が若かった頃から何かと問題を起こす方だったらしく、ここで書くのも憚られる様な不審行動に出る方でした。怪文書とか。イタズラ電話とかやっていたらしいです。
こうやって書き連ねて気づいたのは、電車の隣の席がどんな人か、なんて大した事はない、ということ。
電車なんて長くても一時間程度。新幹線でも3 時間ほど。住まいとは、一体何時間過ごしているのかわからない場所。住まいでの隣人運は大切かもしれない。
「当たり」を引くよりも、「ハズレを引かない」ことが大事かも。
イギリスの大学寮は、留学生がいきなり一人暮らしするのは大変だから入りました。複数ある寮の中から、適当に振り分けられた寮で、部屋も適当。同じ料金なのに、こんなににも騒音が違うのか…と愕然。学部生エリアは院生エリアよりうるさい。若気の至りがそのまま出るのか。
自分が買ってしまった家、子供と住んでる家は、簡単には引越しはできません。そもそも面倒くさい。隣人がよほどの変人で害がなければ、こっちも居座りたい。
実害を及ぼして、耐えきれないレベルでなければ、面倒くさがりの私は引っ越さずに済む。
電車に座って、脳内攻防戦を繰り広げていた私は、一体なんて平和なんだろう。と。
実はその平和な脳内攻防戦中に読んでいたのは、イスラエルに関する本。
あそこは隣人事情が、これまたややこしい。脳内ではなく、リアル攻防戦が繰り広げられるかの地では、こんな平和なこと言ってられない。
イスラエルと聞くと、大学時代のフランス系の友人を思い出す。敬虔なユダヤ教徒であった彼女は、聖地イスラエルへと移住した。果たして元気にしているのだろうか。
「イスラエル」に関する読書感想文は、私のユダヤ人の友人と重ねて、後日書きたいと思います。
しかし…人口の二割が味盲(味覚がない)と言われるイギリスでの寮の食事は本気で不味かった…。基本的に手抜き料理のイギリスで、量産される寮食。
不味い食べ物が平気だから、世界征服できたのかもしれない。
※イギリスの食事がすべて不味いわけではありません。料理人の個人差が大きいので、あしからず。