「ママ大好き」
子供にそう言われて、どんな気持ちですか?
嬉しい!というママがほとんどでしょう。
私も嬉しいです。大概はね。
でも、例外はあるんです。
私が先日遭遇した嬉しくない「ママ大好き」とは何か?を紹介します。
我が家の次女ワカメちゃんは世渡り上手感が強く漂う 2 歳児。言葉、仕草、表情で随分上手におじさん転がしをする女子。
洗い物を減らす為に、牛乳もお水も同じコップで飲んでもらっている。つまり、お水を完飲してから、牛乳を注ぐのが定石。(お水で薄めた牛乳を飲みたい場合を除く。ま、不味そうだよね)
お水を飲むのが嫌だったワカメは、水が入ったコップをわざとひっくり返した。
「ママ大好き」
と言いながら。
その時の私の気持ちとは……
この野郎!!
です。包み隠さず言えば、本音はこれ。
ワカメちゃんは、ママが大好きと伝えたくて、「ママ大好き」と言ったわけではない。
「ママ大好き」と言って懐柔しておけば、たとえ水をひっくり返しても怒られずに済むだろう
ワカメちゃんの魂胆が見えて、むしろ私は激怒!!
私は婉曲表現を理解するのが苦手と言えど、さすがにこのシチュエーションでは文字通りには受け取らなかった。
「ママ大好き❤」
そりゃあ嬉しい言葉です。
邪な思いではなく、ピュアに発せられた言葉なら、やっぱり響く。
どんな美辞麗句も、その源にある思いによって、全然変わる。
拙い言葉であっても、源泉の思いがピュアであれば、伝わるんだな。
長女れーちゃんが時々する拙いお話を、なぜ私は理解できるのか。それが分かった気がする。
下手くそだって、本気の思いは伝わるんだ。
美辞麗句だって、心がなければ陳腐なだけなんだ。
やっぱり私は、見栄えのよい建前よりもクソみたいな本音の方が好き。
あなたの本音って、なんですか?