私は、女三人の髪を乾かしている。
私、長女れーちゃん、次女ワカメちゃん。
「ママにやって欲しい」
いつもは7割位まで、自力で髪を乾かすれーちゃん。
疲れていた私は、昨晩、そう頼むれーちゃんに、冷たく当たってしまった。
「こんな親で果たしていいのか…」と悩んだ夜だった。
5歳のれーちゃんは、段々とドライヤーを使えるようになって、8割位は自分で乾かせるようになっている。残りの2割は、私が仕上げをしたり自然乾燥に任せたり。
自分で乾かしてくれるようになって、私は随分楽になった。
2歳の妹ワカメちゃんは、全部の髪の毛をママに乾かしてもらえてい(だって小さくて自分ではドライヤーを持てないから)。でも、自分は、自分の髪を頑張って乾かさないといけない…
そんな思いでもあるのだろうか。
昨晩は、甘えたかったのか、言ってきた。
「全部ママにやって欲しい」
昨日の私といえば、連日寝不足(「怖い夢を見た」と起こされたり、私が不眠だったり)だったり、色々とコンディションが悪かった。しかも、子供の寝かしつけ前という一番疲れ貯金が増えている時間帯。
それで、つい、イライラと言ってしまった。
「えー!自分で乾かしてよ!ママは自分の髪だって乾かすのが面倒で嫌なのに、なんで三人分も全部乾かさないといけないの?!」
と。
れーちゃんのせいで、私が三人分の髪を乾かさないといけないわけではない。根本はね。でも、その時の私は、「れーちゃんが自分で乾かさないと、ママの負担が増えるじゃない」と言わんばかたりだった。
いくらお姉ちゃんとは言え、れーちゃんはまだたった5歳。
5歳の子供が、自分の髪の毛を乾かすことは負担なのだろうか。「お姉ちゃん」だから、と自力でやらせ過ぎてるのだろうか。
昨日の夜、結局れーちゃんが4割程度自力で乾かした。寝る前の絵本をどれを読むのかをさっさと決めて、短いお話にすることを約束した上で、私はれーちゃんの髪を乾かした。
イライラして疲れてきたので、とても優しいとは言えない口調で言ってしまった。
一通りが終わって、寝床に入ったれーちゃんに、おやすみの挨拶をした。
「さっきはイライラして喋ってて、怒ってるみたいに聞こえたよね。ごめんね。れーちゃんのせいじゃないんだよ。ママの調子が悪いだけなんだからね。」
そういうと言うと、小さく頷いた。
おやすみ前に毎日必ず言っていることがある。
「れーちゃんのこと、大好きだよ。れーちゃんはママとパパの宝物だよ」
と。昨日のれーちゃんは、ママの「ごめんね」には頷いたけど、「大好きだよ」には無反応だった。
「こんなママでごめんね…」
そう言って、寝ようとしているれーちゃんの髪をなでながら、私はまた泣いてしまった。
こんなママでごめん……
明日は2ヶ月ぶりの登園日だと思うと、「優しくしなきゃ」と思った。久々の登園を楽しみにしているれーちゃん。
正直、再登園の日を一番楽しみにしていたのは誰でもないママだよ。離れる時間は、どうしても必要なのだ。
涙を流しながら、子ども部屋から出てくる私を見て、主人は「どうしたの?」と聞いてくれた。
「こんな親でいいのかな…」
私は何度でも思ってしまう。
主人は言った。
「誰でも、どんな親でも、必ず一回はそう思うんじゃない?だから、そんなこと思っても仕方ないよ」
と励まし(?)てくれた。
「こんな親でいいのかな」
私は何度も何度も、思う。どんな親も同じなのかもしれない。
そんな事の連続。余計な傷を娘に負わせてないだろうか。凄く心配していて、それが行き過ぎてイライラしてたり。本末転倒。
「こんなママでも大丈夫!」なんて事は、私は口が避けても言えない。専門家でもなんでもない。そもそも、大丈夫ではないと思う。
「そんなお母さんは、一人じゃないよ」
私が言えるのは、たったそれだけ。
久々の登園日。今頃、どうしてるのかなー、と思いながら、お昼にこれを書いた。
お迎えに行ったら、どんな顔をするのだろう。今夜は、二人が眠るまでの間、怒らずに過ごせるかな。
そして、れーちゃんもワカメちゃんも、自分で髪を乾かせるようになったら、私もまた髪の毛を伸ばす気になるだろうのだろうか。
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