打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

時間の流れは一直線なのか、輪なのか。つまらなかった世界史の授業を面白くできた。

時間は一直線に流れてる?

それとも輪のように巡るものか?

 

あなたはどう思いますか?

 

こういった哲学的な問い。私は、個人的な信条について勝手に考えるのは好きだけど、学問的に哲学を学んだことは一度もない。

 

真理って何?

存在って何?

国家って何?

悟りって何?

 

学校の教科書にいる哲学者たちを知ってる程度で、哲学者たちが何を研究し、何を言わんとしていたのかは全く知る由もないことだった。

 

そんな哲学初心者でも面白可笑しく読める本と出会った。そのおかげで、高校生時代に理解できずにバカにしていた「紀伝体」の真意と価値が、少しだけ見えた。

 
史上最強の哲学入門

目次

1.時間とはどう流れるのか?

2.編年体 VS 紀伝体(時系列 VS 物語形式)

3.紀伝体って何なの?!理解できなかった私

4. 紀伝体って何なの?!の答え(西洋と東洋で異なる時間への観念)

5. 紀伝体編年体も、西洋も東洋も、優劣はない。

 

1.時間とはどう流れるのか?

その答えは、西洋と東洋で大きく異なる。この本を読んで、そしてその理由も非常によくわかった。高校の世界史の授業もこうやって教えてくれてれば面白かったのに…と。

 

2. 編年体 VS 紀伝体(時系列 VS 物語形式)

歴史の授業で、「紀伝体」「編年体」って聞いたことありませんか?歴史書の書き方の種類。

 

  • 編年体:時系列に「○年○月○日、誰それが△△をした」と記録するスタイル。5w1h。西洋で重用された。
  • 紀伝体:歴史的現象を物語形式で記録する(この場合、主語にあたる「誰」は重要だが、年月日はさほど重要ではない)。東洋で重用された。

 

3.紀伝体って何なの?!理解できなかった私。

私がこれまで習った歴史の授業とは、いずれも編年体形式で古代から順番に現代に近づいていくスタイルだった。

 

だから、紀伝体とは一体なんなのか、なぜそんな(私にしてみれば)わかりにくい方法で歴史を記録したのか、理解できなかった。

 

たとえば、「ガリア戦記」。高校時代から私がファンであるユリウス・カエサルの名著は、編年体で書かれて、紀元前のガリア(フランス、ベルギー辺り)について記述されてる大事な歴史資料である。

 

学校で、そう習う。カエサルが好きだったことも手伝って、「紀伝体って何なの。なんでみんな編年体じゃないの」という、排他的な発想にまでなっていた。自分が理解できないものを否定しようとするおバカな高校生だった。期末試験のために暗記する内容も減らしたかったし。

 

そんな心の抵抗をしようとも、紀伝体で書かれた名著は存在する。歴史書として、期末試験のためにも教養のためにも、紀伝体の本をガン無視するわけにも行かなかった。紀伝体をなんとか理解しようと、色々と調べたものの納得する答えは得られなかった。

結果、私が最も忌み嫌う「理解できなくても、試験のためにとりあえず丸暗記」するハメになった。

 

16歳の私は、こんな疑問を持っていたのに、三十路を過ぎた今、スッカリ忘れていた。

 

4. 紀伝体って何なの?!の答え(西洋と東洋で異なる時間への観念)

 

この哲学入門の本で、自分の過去の疑問を思い出し、その答えまで見つけた。

 

西洋と東洋では、時間に対する価値観が全く違う。そのため、歴史書の書き方も全く異なる。

 

これが答えだ。

 

西洋の時間観:一直線に伸びており、昔よりも今、今よりも未来の方が必ず発展して優れた時間になって行く。だからこそ、過去の行動を時系列で記録しておくことが大事と考えていた。より良い未来のために!

 

(この西洋的捉え方は、今までの教育のおかげですんなり飲みこめた。問題は東洋的捉え方。)

 

東洋の時間観:時間とは、輪のように永遠に巡るもの。時間に終わりがないとすれば、何万年前も前から同じことが繰り返されてきたハズ。3000年前に女にうつつを抜かして身を滅ぼした男Aがいたならば、1000年前にも同じような男Bがいただろうし、4000年後にもそういう男Cはいる。だから、AさんBさんCさんの個別の事象を時系列に並べたところで全く意味がない。

だから、東洋では、歴史上の出来事をすべて神話のような架空の物語として語り継いでいくという独特の文化が生まれた。時系列5w1hを並べるのではなく、歴史の流れで象徴的なものや大事なところだけを記録するというスタイルになった。

 

 

もし、仮に、ここまで世界史の授業で習っていたならば、紀伝体の文書に対する偏見も持たなかったし、「編年体の歴史書は、情報が沢山あるだろうけど、つまらん教科書と同じなのかも。紀伝体の歴史書って、面白そう!」とまで思えたかもしれない。

 

今なら、「じゃあ中国史の『史記』って読んでみようかな」とすら思える。(どうせ途中で挫折するのが目に見えてるので、やらないけど。その昔、著名な歴史書を読もうとして挫折した事が何度もあるし…)

 

 

少年漫画が大好きなまま、体だけ大人になったみたいな著者の、身も蓋もないけど明快な説明のおかげで色々と面白かった。

 

普通に過ごしていたら、この本はきっと手に取らなかった。サブカルとか、2ちゃんねる的なノリで書かれてる部分も少なくない(笑)。

主人が見ていたYouTube動画で紹介されていたというご縁で、巡り合ったこの本。

 

5. 紀伝体編年体も、西洋も東洋も、優劣はない。

西洋的に言えば、科学の発展は過去から未来へ、一直線に流れる時間にある。

けれども、立国→繁栄→衰退→滅びると、歴史は繰り返すことを考えれば東洋的捉え方も正しい。事に、人間ってのは戦争を繰り返してばかりだ。

 

要するに、西洋的も東洋的もどっちも正しいしどっちも間違ってる。

 

こんな風に考えられれば、紀伝体を理解できずにバカにすることもなかった。前にも書いた通り、どんな文化にも優劣はないのだ

 

あらゆる偏見と見下しは、対象物の真の姿を知らないから起きるのだなぁ、と実感。

 

誰にでも、私の中にも偏見はある。それに気づいた時、「自分は何を学ぶべきか」が見えてくる気がする。

 

 

 

「ママってば、またよくわかんないこと言ってる」

 

 

将来、娘たちに言われるのかしら。こんな話をしたら。

 

今は3歳と5歳の娘たち。いつか、いつか、いつかでいいから、こういう話をしてみたい。

 

 

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