打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

理系っぽくて繊細な子供のモチベーションの維持の仕方

先日書いたとおり、長女れーちゃんはピアノを習いはじめた。

 

初めて「やりたい」と言い出した習い事。なんとか楽しく続けてもらいたい、と親の私も必死。

 

ピアノの練習に付き合うこと数週間。れーちゃんの物の捉え方を観察し、モチベーション維持のコツが少しわかってきたかもしれないので、書き留めておく。

 

私の学びは、理系っぽくて、繊細なタイプのお子さんには、応用できるかもしれません。

 

■れーちゃんの物の捉え方

何かを教えようとするとき、相手の思考と嗜好に合わせるのが一番吉。効率も良いしスムーズ。

 

れーちゃんの脳みそは、めちゃくちゃ理系的な捉え方らしい。音符があれば、その音符が何を意味するのか、楽譜の音符の位置はどういう規則になってるのか。れーちゃんは、とにかく理屈を理解してから、実際にやってみたいタイプなのだ、とわかりました。

(これまでを振り返っても、パズルが好きだったりと理系の片鱗はあるが、ここまで如実に出たのはピアノと出会ってからかも)

 

だから、れーちゃん相手には理屈がわかりやすい様な説明をすることが大事。

 

感覚派なタイプには、そんな理屈を説明したところでウザがられる。一方、れーちゃんには説明は省いてはいけない。

 

そして、れーちゃんは良くも悪くも記憶力が良い。私が不用意に発言したことも、その昔どこか旅行に行ったときの出来事なども、なんでもよく覚えている。

 

たとえば、ピアノの先生が「休符のコンセプトは難しいから、今日は休符は無いものとして進めよう」と決めていたとする。先生は「今回限りのルール」と思って発言してるのだが、次のレッスン時もれーちゃんはそれを覚えているため、「休符では音がなくなる」と言われると混乱するのだ。

 

「簡略化するための今回だけルール」は、れーちゃんにとっては混乱の素。

 

たとえ難しいものでも、教える側が頑張って説明する方が吉らしい。

 

■ハードルを下げる

ピアノってのは(ピアノに限らず、すべからく楽お稽古事は)、練習量が物を言う。

 

たとえば週一回のお稽古があったとして、その間なーんにも練習してなければ上達は亀の速度。(これは幼少期の私の話。発表会前以外の普段の日は全く練習してなかった)

 

プロ並の腕を持つ私の知人は、子供の頃は毎日30分、大きくなったら毎日一時間ほど練習していたそう。また、音大のピアノ科出身の友人は平均1日6時間位練習したそうで。

 

娘をプロにしよう、なんて思ってはいないが、要するに言いたいのは、「日々の練習の大切さ」。

 

もちろん、お稽古は大事。けど、それと同じくらい、もしくはそれ以上に日々の練習が大切。

 

・毎日でなくて良い

・一日2分でも良い

 

ハードルをぐんと下げて、とりあえずピアノに向うことが習慣になるようにしてみた。

 

そして、れーちゃんの練習には、私はつきっきり。自分からピアノに進んで向う、私が付き添わなくても練習できる様になるまでは、練習での私の付添は不可欠だ。

 

親としてはちょっと面倒だけど、ここは踏ん張り時だ。これまで、「私って親としてどうなの」という自問自答が止まらない分、ここでは頑張ってみようと思った。

 

 

■失敗だった教え方

練習の付添のやり方も色々やってみた。失敗した方法もある。

 

最初から何でも理解して、何でも弾ける子はいない。だから、練習して練習して、できるようになる。

 

理屈を理解し始めたれーちゃんは、やる気もあったためか、予想よりも上達が早かった。(比較対象は、やる気ゼロだった私自身の子供時代。そりゃあ私より早いよな。。私自身は普段は練習しなかったし、親がつきっきりで練習したわけでもない。)

 

れーちゃんの上達の早さを見て、「なんだ、できるんじゃーん♪」と私も期待してしまったところがあって。

 

新しい宿題を弾いてみようとすると、そりゃ最初からできない物も沢山ある。つい、「ここができてなかったからもう一度やろう」みたいな事を言ってしまった。れーちゃんは渋々付き合ってくれていたが、気持ちがショボーンとなっていたのは火を見るよりも明らかだった。

 

せっかくやるんだから、

ちょっと頑張ればできるんだから。

 

そうやって、私はできていない所を「注意」してしまっていた。

 

理屈がわかっているれーちゃん。楽譜どおりに出来なかった時は、大抵わかっている。できない悔しさを感じてる。それをママに指摘されたんじゃ、気持ちがしぼむよね。

 

なんのために、ピアノをやるのだろう。楽しむためじゃないのか。れーちゃんが続けるために、れーちゃんのモチベーションのために必要なのは、「正しさ」を求めた注意ではない気がする。

 

ドレミを弾きながら歌う練習では、テンションが下がったれーちゃんのか細い消えるような声が聞こえていた。楽しそうなときは大きな声で歌ってくれるのに…

 

■成功した褒め方

このまま「できない、悔しい」ばっかりが心に残ると、ピアノを辞めてしまうかもしれない…せっかくここまで頑張ってるのに!

 

と、ある意味親としてプチ崖っぷちに立った私は、考えを変えました。

 

とにかくテンション高めで行こう、と。子供相手にハイテンションな人たち。NHKの歌のお兄さん、お姉さんみたいなノリ。あれを一日中やるのは無理だが、我が娘のためなら5分位は頑張ってみようと。

 

楽譜ってのは複雑だ。

 

・何拍音があるのか(4分音符?2分音符?)

・休符がある

・休符は何拍なのか

・音の種類(ドレミ)

 

曲がりなりにもピアノを習っていたことがある私は、初心者子供向けの楽譜はすぐに理解できる。けれど、れーちゃんにとっては大量の新しい情報を処理しなければならないのだ。まるで習いたての言語をカタコトで喋ろうとするように。

 

拍数はあってるけど、音階が違う。

休符を飛ばした。

音階はあってるけど、拍数が違う。

 

こんな惜しいシーンは沢山ある。

今までは「できてないところ」を注意してばかりいた

 

もちろん、完璧にできた時は褒めに褒めまくる。完璧にできるようになるまでの道のりだって、褒めれば良いんだ!と気づいた。

 

たとえば、休符を忘れちゃったかもしれない。そしたら、「上手!!音がぜーんぶ合ってたよ!!とっても上手だったから、もう一度聞かせて欲しいなぁ」なんて言って、次の挑戦のときには休符をめちゃくちゃ指差ししたり。

 

 

そう、「できた所に着目して、褒める」をしたのだ。

 

 

これは大人にも言えることだが、何かをできなかったとき「どこは出来てて、どこはできていないのか」自分ではわからないことが多い。そもそもできなかった時は自分を責めてしまいやすい。超ポジティブ人間が冷静な自己分析でもない限り、「○○はできてたし〜」なんて言えないのだ。

 

私の主人は激ポジティブ人間。おそらく次女ワカメちゃんも同類。れーちゃんは、どちらかと言えばかネガティブ人間。(ちなみに私はもはや笑えるほどネガティブ人間だ。)

 

ポジティブな人ってのは、そもそも冷静に客観的自己分析をする人は少ないと思う。できた部分に注目するには、できなかった部分とできた部分の境界線をわかっている必要がある。その境界線の理解に向いてるのは、ネガティブ人間だと思う。

 

①ネガティブ人間の特性を使って、れーちゃんができたこと・できなかったことを分析する。

②一旦私の心の中で処理し直して、できたことにフォーカスする発言をする

③できた所を褒めて、さり気なくもう一度練習を促す。

 

これを何回か繰り返すと、できる・できない境界線がジワジワと上がっていき、「できる側」の面積が増えていく。

 

技術的に難しい部分やコツの指導は、月数回のお稽古時に先生(私の叔母)に任せれば良いのだ。私は楽しくれーちゃんがピアノをできるように、サポートすれば良いのだ。

 

この一ヶ月弱、練習につきっきりになってみて、この境地に達せた。

 

こういうのって、人から言わればその場でなんとなく頭での理解はできても、それはあくまで外からの情報。自分の内側から湧き出る思いではないので、すぐに忘れてしまうし、心底はそう思えない。(すごく利己的になったら「汝の敵を愛せ」と思えるようになったのと同じかな。)

 

先日読んだ本によれば、情報として理解するのが西洋的な哲学で、自らの中から湧き出る思いに達するのが東洋的な哲学だとか。努力さえすれば西洋哲学を理解することはできても、自ら悟らない限り東洋哲学を理解はできないのと同じ様に、永続的に体に刻むためには自らの悟りが肝要らしい。

 

その昔、まだ寝返りしたばかりの頃。れーちゃんは、ぐいっと首を上げてハイハイすることを夢見ていた。それと同じように、今は「両手でピアノを弾くこと」を夢見て、一歩ずつ一歩ずつ、進んでいる。

 

努力して、練習して、自分ができることをちょっとずつちょっとずつ増やして行く。子供とは、そんな懸命な努力をし続けている。

 

大人は、そんな努力をいつ辞めてしまうのだろう。そんな懸命な努力を続けている大人は、この世にどれくらい居るんだろう。

 

自分がそっち側の人間とは、胸を張って言えないのが、なんだか切ない。

 

 

 

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