打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

思いやりではない!?日本の治安が良い本当の理由

お久しぶりです。打たれ弱いママです。

 

外国(主に私が暮らしていたイギリス)に比べて、日本の治安は良い。そんな事を娘と話していたら、ちょっと残念な事実に気づいてしまったかもしれない。

 

なぜ日本の治安は良いのか?その本当の理由とは。私なりの考察です。

 

先日家族で外食した帰り道のこと。他国に比べると日本の治安が良いことを娘に伝えていました。長女れーちゃん(小2)は、「なぜ」に興味を持ったようです。

 

「日本はとても安全な国なんだよ。たとえばね、ママが昔住んでいたイギリスは全然違うんだよ。」

 

日本の小学生は、保護者の付き添いがなくても学校まで一人通学できる。

 

ほぼ全てのヨーロッパの国・北米では、小学生以下は常に大人の付き添いが必要だ。学校、公園、習い事でも、必ず誰かが付いていないと違法になる。

 

イギリスには6年間住んでいた。ロンドン、田舎どちらも住んだ。到底犯罪なんて起きそうにもないのどかな村内ですら、親の付き添いは必須だった。

 

インド人の元同僚曰く、「地域にもよるが、インドでは女一人で出歩くのは危なすぎる」そうだ。レ○プが多発している。

 

こんな事を話したら、れーちゃんに質問された。

 

「じゃあなんで日本はこんな安全なの?」

 

はて。なぜだろう。一人脳内で考えた。

 

誘拐・レ○プなどの犯罪をしない人は、なぜしないのか?

 

たとえ破壊願望があったとしても、被害者の気持ちに立ち、理性的に考えると犯罪はしない。じゃあ、犯罪が少ない日本=日本人が理性的で思いやりがある?…んー、そうはならない気がする。

 

それなら電車内痴漢という犯罪が多発していることの説明がつかない。そこには理性も思いやりもない。

 

イギリスで様々な人種の人に接して来たが、特段日本人が理性的だとは思わない。国民性と理性は関連性がない。

 

じゃあなぜ日本の治安は(比較的)良いのか?

私は、私なりの答えにたどり着いた。村社会による同調圧力と監視力だ。

 

小2の娘にはこう伝えた。

 

「日本人はね、仲間意識も家族意識も強い。もし、自分が犯罪者になったら、自分の家族が辛い目に会うんだよ。『あいつは誘拐犯の子供だ』とかいじめられる。犯人も『お前は犯罪者だ』ってずっと言われる。だから悪い事を辞めるんじゃないかな。」

 

犯罪をしない理由は、被害者を思いやるからではない。村八分になり、イジメられるという、己に降りかかる火の粉を避けるためなのだ。

村八分になれば、生命の危機に関わる。

 

同調圧力や仲間意識の強さが、火の粉を激化させる。

 

幸せホルモンと言われるオキシトシンは、仲間には優しい、仲間以外には攻撃的になるホルモンだ。

産後の母親が、赤ちゃんの敵となりそうな相手にガルガルイライラしてるのはオキシトシンが原因。

 

日本は確かに、他国に比べればとても治安が良い。女子供が夜に、都会で出歩いてても犯罪に合う確率は低い。けれど、その理由が同調圧力と自己生存のためは… 

 

せっかく安全な国に住んでいながら、少し残念な気持ちになってしまった。

 

私は同調圧力は大嫌い。その大嫌いな同調圧力によって、この国の治安が保たれてるかと思うと…複雑な気持ちになる。

 

これはあくまで私の仮説で、実験も証明もしようがない。けれど、結構確信に近い。

 

電車痴漢をする理由が説明できてしまうから。見ず知らずの相手には思いやりがないからだ。

 

被害者=見ず知らずの相手=犯罪者が地元コミュニティで村八分にされる可能性は低い

もちろん、物的証拠が上がれば逃げようがないが、痴漢被害って8割方泣き寝入りしているそうで…

 

「そんな国のどこが安全なんじゃ!」とも思うが、小学生が保護者なしで出歩けるのはやっぱり安全だからだと思う。

 

母国には、同調圧力がなくても、理性的で思いやりのある、犯罪が少ない国であって欲しい。

 

いくら安全な国とは言え、それはあくまで比較論。女の子の親として、私は、護身のために必要なことを教えていかねばならないなぁ…