打たれ弱いママの徒然日記ー子育てや留学体験記など

打たれ弱いママの日々を綴ります。

人体の秘密を知ったら変態への尊敬の念が高まった

遺伝子、病原菌、ビックバン、心理学、人類の進化

 

学校という勉強の場がなくなってから早幾年。そんな私の好奇心を(ある程度)満たしてくれるのが読書です。最近は読むだけでアウトプットできていない。今年は読書内容もアウトプットしていこうと思います。ひとまず達成可能そうな頻度、毎月1冊分の読書感想文のアップを目標にします。

 

2024年、記念すべき1冊目はビル・ブライソン氏の「人体大全」。呼吸に血液循環、人間の身体はどうやって無意識に動き続けられるのか?を紐解く本です。

 

 

 

表紙がちょっとえぐいので、子どもたちからは「ママ、何読んでるの??」と怪訝な顔をされました。内容はとても教育的です。

 

ビル・ブライソンは長期間イギリスに住むアメリカ人。本著に限らず、ビル・ブライソンの本は読みやすい。堅苦しく難しい単語がほぼないし、ユーモアたっぷりなので、スラスラと読める。

 

私がこの本を通じて強く思ったことは「変態(オタク)が医学を進歩させて来た」です。医学的発見の裏には、それはもう身の毛がよだつような恐ろしい人体実験が山程・・・。麻酔なしで尿管結石を取る、HLA型など検査できてないのに移植する、やたらとロボトミー手術しちゃう、自分が研究してる菌にわざわざ罹患する等。

 

その中でも比較的ホッとして読めたのがホルモンについて。体内には何種類ものホルモンが存在してるけど、どれもごく微量。一人の女性が一生の間に分泌する女性ホルモンは小さじ1杯でしたっけ?←曖昧な記憶 そんな微量しかないと、そもそも人類がもつ科学器械では検出も分析もできないらしい。

 

とある学者は2万リットルの尿を集め、豚54万頭分の卵巣を集め、やっとこさ何種類かの本ルモンを発見した。←ここも記憶が曖昧なので、数値が多少違うかも

 

2万リットルの尿って・・・常人ならコレクションしないですよね?

54万頭分の卵巣って・・・どこに保管するんかい?

 

この学者と来たら、これだけのサンプルを集めても「なにかを発見できる」保証もないのに必死で集めたそうで。

 

何も発見なんかできないかもしれない

ぶっちゃけキチガイに見える

他の誰も尿にも卵巣にも興味ない

 

それでも情熱を捧げ、なんなら命まで捧げて何かを突き詰めて調べる。こういった変態の先人が、医学を進歩させてきた。

 

やっぱり変態は世界を変えている。

 

過去も、今も、これからも。

 

そんな変態に私は・・・・うーん。エキセントリックさが足りない。

 

ちなみにビル・ブライソン本人は変態オタク側の人間ではなく、一般人向けの文章を書いています。なのでどんな方でもお楽しみいただける一冊です。

 

スピリチュアルとかマインドではなく、自分の身体をもっと愛して、労ろう、と科学的観点からも思えるようになる本です。