どーーんなに子供がかわいかったとしても、24時間365日一緒に居るのは辛いです。
赤ちゃんはそりゃーママと一緒に居たいでしょう。でも、イライラしてるママと24時間居るのは赤ちゃんにとって幸せでしょうか。
今日はちょっと用事があって、私はお出かけしました。次女のワカメちゃんは生まれて初めて長時間ママと離れました。その間、主人が面倒を見てくれたわけなのですが、時々メールや電話で様子を確認しました。
「いつもの授乳の時間ですが、泣いてるけどミルクを30ccしか飲みません。」
ぎゃーー!!
長女れーちゃんも、赤ちゃん時代に哺乳瓶嫌いで矯正するのに苦労しました。今回はそうならないように毎日一回は哺乳瓶を使ってるんだけど、それでも哺乳瓶拒否されるなんて…ふぇーん。。心配だぁ。。。
外出先でずっと、心配してました。次に主人から来たメールは「ミルクを100ミリ飲んだよ!」とのこと。かなーりホッとしました。ちょっと位飲めなくてもすぐに飢え死にしたりはしのけど、心配でした。よかった。
哺乳瓶を使うとか、ミルクを使うことに対して色んな意見があると思いますが、私は一人目のときの苦い経験を思い、同じ轍は踏むまいと強く思ってるのになぁ。また哺乳瓶の練習しなきゃだわ。
って、本題はそれじゃありません!!
赤ちゃんは、子供は、とってもかわいいです。でも、24時間一緒に居て、どうしようもなく手詰まりになると、全然かわいく思えません!!
「窓から捨てたい」
そんなこと、思っちゃうこともある。「そんなの鬼親!」なんて正義を振りかざす人もいるだろうけど、それは他人事だから何でも言えるんだよね。
「もうどうしたらいいのよ!」
「ご飯くらい食べさせてよ!!」
「トイレも行けないじゃない!」
育児の現場に毎日毎日立たされてればこんな局面に出会う。それが何時間も続くとイライラしちゃう。子供がかわいくも見えなくなる。終いには捨てたいみたいな気持ちが出てきちゃうこともある。(思ってるだけで実行はしません。「鬼親」など批判するだけの輩こそ、自分が同じ立場に立たされたら虐待しそうです。本当に批判するだけの外野って嫌い。)
「まあ、うちの子はなーんてかわいいのかしら♪」(涙目)
と思った一時間後には、
「くぅーーこんな奴捨ててやる!!」(涙目)
こんなこと思ってしまう事もある。そう思っちゃう自分を責めるのはやめよう、と思った。母性は神話って本当だな。
どんなことを思うか、は自由だし自己制御もできない。でもどんな行動を取るか、はある程度コントロールできる。
どんなに子供がぐずっても24時間仏のような気持ちで見守る。そんな理想的なことできたらどんだけ良いか、とは思うけど非現実的。そんな仙人みたいな気持ちになれる人って、そもそも結婚も子作りもしない気がする。
と、書きながら思った。果たして「24時間仏の心」が果たして子供にとっ本当にて理想的なのか。
親とは、保護者とは、子供が見る最初の大人。社会への入り口案内人。世の中の人みんなが、いつだって、誰だって、仏なわけではない。
親がロボットみたいに何をしても怒らない仏だったら、子供から学ぶ機会を奪ってしまうのではないか、と思った。
「どんなことをしたら相手が傷つくのか」
「何は悪いことなのか」
「いつだって何しても怒られない訳ではない」
「ママやパパだって限界がある」
教え方は考えるべきだけど、「完璧」な親の子供ってただの甘ったれ悪ガキになるだけな気がする。
うん、怒ってイライラしちゃったときの自己防衛言い訳だ(笑)
「酷いこと思っちゃうこともあるよねー。でも実行はしないよねー。だってしょうがないもんねー。」
こうやって、自分の中での言い訳があるのって、結構大事だと思うんです。特に完璧主義な人には、「逃げ場」が必要。
私は昔から完璧主義で負けず嫌い。努力に努力を重ねて、望む多くを手に入れて来た。正直、努力すれば手に入らないものなんてないと思ってた。若かったなぁ。バカだなぁ。
人を頼らず一人で頑張んなきゃ!
自分の力でなんとかしなきゃ!
できなかったら、人を頼ったらかっこ悪いから、死にものぐるいでやらなきゃ!
最初は、同じスタンスで子育てに臨んでしまった。だから辛くなってしまったんだよね。子育てを一人でやるなんて非科学的なのに。
苦労や努力をしながら、私は色んな物を手に入れて来た。その努力って、子供がいなかったからこそ、自分のことだけに集中して時間と労力を割けた。今思うと、なんて贅沢だったんだろう。
子育てって、本当に努力でどうにもならないことだらけ。だから、ストレスも溜まりやすい。
根っからの完璧主義を封印するのは難しいけど、言い訳や逃け場を作らなきゃな、と強く思います。
ストレスだらけのママが「くぅーこいつ可愛くない!!」と思いながら24時間接するよりも、1日1時間でも2時間でも、子供と離れてリフレッシュしてリセットするって本当に大事。
主人でも実家でも保育園でもファミリーサポートセンターでもベビーシッターでもなんでも良い。できるなら、毎日ちょっとだけでも子供と離れる時間を作ろう、と思いました。
日本では小さい子供を預けることに罪悪感を持つお母さんが多いです。私もその一人。
子育て中の皆さん、じゃんじゃん周りを頼りましょう。
子育て中ではない皆さん、代わりに面倒見ろとは言わないから、「えー子供預けるなんて可愛そう」ではなく「じゃあ今はリフレッシュタイムだね!」と前向きに捉えてください。
「捨てたい」と思った我が子でも、ちょっと離れると「かわいい♡」とまた思えるものです。あ、この心のHP回復に必要な時間は、時と場合によって違いますよ。
「○時間も離れてたのに、ちっとも子供がかわいく見えない」と自分を責めないでくださいね。隔離時間が一週間くらい必要な人もいるそうです。
私も0歳の次女ワカメちゃんに対しては数時間でも「んー久しぶり!」と思いますが、2歳の長女れーちゃんに至っては、半日以上離れないと「久しぶり♡」感は出ないです。どっちのがかわいい・かわいくないではなく、慣れの問題です。ワカメちゃんも2歳になれば、きっと同じように思うでしょう。
子育ては長丁場だから、精神的にも物理的にも逃げ場が必要。二度は来ない今日という日を大事にするためにも、ママ達はちょこちょこ休憩しましょう。そして、周りもどうか、それを許してあげてください。
こんな事を書いてるけど、私が許したくてなかなか許せないでいるのは、一番許しがたいのは自分なんだなぁ、と気がついた。
脱☆良妻賢母のススメなんて、「それを目指さないといけないのでは」と、どこかで思ってるから書いちゃうんだろうな。
子育ても大変で、解放もされたい。けど、自分のこの固定観念や思い込みから、自由になりたい。子育てって本当に自分育てだな。自分の本当の悩みを教えてくれる場だ。
今日も娘たちに、私を産み育ててくれた両親に、主人に、主人の両親に感謝です。