子供の発言にハッとさせられる。そんなことありませんか?そこに哲学が見えたり。
先日のばあばの家でお泊りした日、おばあちゃん(私の義母)が、れーちゃんをおもちゃ屋さんに連れてってくれたそうな。きっと、「何でも買ってあげるわ〜❤」ってつもりで。
でもね、れーちゃんは言った(らしい)
「れーちゃん、おもちゃはいっぱい持ってるから、見るだけでいいの」
!!!!
親もびっくりする、若干3歳の子の発言。
れーちゃんがなぜこう言ったのか、考察してみました。
親の私としてはすごく意外でした。なぜって、れーちゃんは half emptyタイプだから。
目の前に花瓶があって、水が半分入ってます。あなたはどっち?どっちを使って説明する?※ 英語圏でよく使われる理テスト的なものです。
- 半分も入ってる(half full)
- 半分しか入ってない(half empty)
例えば、大好きなたまごボーロを食べる中、ボーロ総数が減ってくれば「あとちょっとしかないねぇ」と言う。
そんなれーちゃんが「自分はおもちゃをいっぱい持ってる」と言った。
理由と背景を書いてみました。
#1 生まれつき物欲が低い子供
#2 先日の片付けの魔法の効果
#3 店にあるからこそ、おもちゃは魅力的
#4書いてみてわかった哲学的発見
#1 生まれつき物欲が低い子供
足が早い、絵が上手、○○が好き、などは生まれつきのもの(もある)。れーちゃんの魂は物欲が低いのかもしれない。
なんか…大人だ!!
#2 先日の片付けの魔法の効果
家中をひっくり返しながらした人生がときめくお片付け。未だ未完ですが、子供用品はお片付け完了です絵本、ぬいぐるみ、その他のおもちゃ類はすべて一つのオープン棚にまとめました。
毎日「自分が持っているおもちゃの全量」を見るのです。そこから読みたい本を選び、遊びたいパズルを持ち出し…としている。
自分の持ち物の全量が把握できてるからこそ、「自分はいっぱい持ってる」と思えてるのかも。
#3 店にあるからこそ、おもちゃは魅力的
親がおもちゃ屋で、ほぼ物を買わないから、れーちゃんはおもちゃ屋=物を買う場所と思ってないかもしれません。
私は娘たちのおもちゃは買わないです。買わなくても祖父母が、親戚が、お友達がプレゼントしてくれる、またはベネッセ(こどもちゃれんじ)が選んでくれる。
お店に並んでるおもちゃは、目新しくてピカピカしてて人だかりができてて、魅力的に感じるでしょう。でもお家に来たらどうなる?すぐに飽きてしまう。
映画や舞台で見るイケメンや美女は素敵でも、家に毎日居たら飽きるのかなぁー、それと同じかなーなんて考えたり。
半年程前の出来事を思い出しましたアンパンマンのおもちゃが沢山あるお店で、れーちゃんは釘付けになってた。早くさっさと次の所に行きたい気持ちを抑え、れーちゃんが飽きるまでお店に居たなぁ。。そもそも旅先だったから嵩張る物を買う気が更々なかった。
「おもちゃはこのお店にあるから楽しいんであって、家にあってもれーちゃんはあんなに楽しそうには遊ばないよ。」
主人が確信を持って、言ったのです。 その言葉を信じ、れーちゃんが飽きるまで付き合うことに。店にいること30分以上。さすがに親も飽きに飽きた。
「れーちゃん、そろそろ行こう?」
と誘ったら案外すんなりお店を出れた。思う存分おもちゃ屋さんを楽しんだ様。飽きるまで付き合うって大事だなぁ、と思ったり。
子供が飽きるまで付き合う。
やはり子育ては忍耐力を育ててくれるものだ。
あー、あのどんくりの絵本。この三日間で40回くらい読んでる。きっと今週末はもっともっと読むことになるだろう。
飽きるまで、暗記するまで、同じものを見る。
同じく3歳の頃、「魔女の宅急便」を何回も見て、一人で全員のセリフを言う遊びをしていた自分自身と、れーちゃんが重なった。れーちゃんも、同じ本や映画も何回も見返すタイプなのかも。
魔女の宅急便のを見た後上機嫌で、ビデオテープを片手に階段をすってってんと転がり落ちた。
れーちゃん、ママのこの部分には、ぜひ重ならないでください。
階段から何回か落っこちても、私は一応正気で生きてる。案外子供って強いみたい。
#4書いてみてわかった哲学的気づきは…長くなったのでまた今度。