引き続き、政治のお話を。
今現在に関わらず、コロナ騒ぎの前も最中の今も、政府は株価やら経済を中心において政治している。
人命よりも、貧困層が家賃を払えないことよりも、「株価が大事」と言ってるように見える。
政治って株価のため?
政治って投資家のためのものなの?
政治って、なんのためにあるの?
資本主義って、民主主義って、なんなんだろう。
私は、そう感じる今日この頃。
株価は、巨額の富を持つ投資家たちに左右されるもの。特定の会社や事業を応援するために、株を買うこともあるかもしれないが、大概は身銭を切ってまでではない。自分が損をする、しそうな場合は株を売りさばくのが常。
勝馬には乗りたいけど、自分は損したくない。
「損したくない」
というのは、人間ならば誰しも持っている気持ち。
それなのに、なぜ、人口の一部である投資家という人種の「損したくない」は尊重され、その他大勢の「損したくない」「コロナにかかりたくない」は軽視されるのか。
「弱きを助け、強きをくじく」のが、全うな政治じゃないのか。
数年前、時代劇で聞いたこのセリフ。このセリフを吐いた大名※は、生涯、胃が痛いような立場に立たされる人物だった。
経済的に特別待遇枠の資本家たちが、政治的にも優遇されるのか。それって民主主義って言えるのか?
今までも、モヤモヤっとした疑問はあったが、ここまで言語化できるようになったのは、最近読了した本のおかげだ。
それは、ブレイディみかこ著の「This is Japan 」。ブレイディ氏は、貧困家庭出身で、渡英するための費用をホステスして稼ぎ、今ではイギリス在住の保育士という異色の経歴。セレブ層から貧困層の子供の保育を幅広く経験しているので、視点が面白い。
ブレイディさん曰く、昨今のネオリベ(新自由主義)・緊縮財政の結果割を喰った人々の不満が爆発した結果が、極左、極右などの勢力を生むに至ったとか。割を喰った人々は、叫んでいた。
「経済にもデモクラシーを!」
と。
経済界は全くデモクラティック(多数決が採用される)ではなく、一部の金持ちたちの思うがままだ、と。
資本主義とは、資本を、お金を沢山持っている方が偉いし強い、という仕組み。
民主主義は多数決の意見が採用される仕組み。
それぞれ別次元のことなので、資本主義✕民主主義は存在しえる。
世界の主要国は資本主義✕民主主義が多いし、日本も同じ。
果たしてこれが、人間にとって一番幸せなんだろうか?
民主主義にも悪いところはある。(民主主義が完全に正しいなら、ナチスのユダヤ人迫害も、原爆投下も、何かもかも「正しい」ことになってしまう)
資本主義の悪いところが、今、このコロナ騒ぎで浮き彫りになっている気がする。
資本主義は、頑張った分だけ認められるしモチベーションを保てるのが良いところ。ただし、景気が落ち込むと、にっちもさっちも行かなくなる。
20世紀初頭の世界恐慌中は、計画経済を実施していたソ連の方が安泰に見えた。そしてそれもまた問題含みである。
どんな経済の仕組みも、政治の仕組みも、弱点はある。
私が物心付いたときには、ソ連もベルリンも崩壊していた。ついでにバブルも崩壊していた。
だから、共産主義による良さ悪さも、資本主義の良さも肌では知らない。歴史から学ぶ事しかできない。
これまで数十年生きて来て、思う。
普遍的にベストな経済の仕組みも政治の仕組みもない。結局は、どんな人間が、どんな意識で運営するかにかかっている。
資本主義を盲信してもいけないし、民主主義も盲信してはいけない。決してベストなシステムなどなく、時代に合わせて変化していく必要がある。
とりあえず、この外出自粛の今、少しでも楽しみを見つけようと頑張る。たとえば、服装。
保育園も休園だから、自転車の送り迎えがない。ゆえ、普段はあまり着れないスカートやワンピース、ハイヒールを身にまとおう。
行き先なんて、スーパーと公園だけだけど。
今だからこそ、オンラインでファッションアドバイスなんかもできるかなー。
ご興味ある方がいたら、教えてくださいな♪