あの地平線〜♪輝くのは〜♬
先日、娘たちと「天空の城ラピュタ」を見た。
30年ほど前に初めて見たあの映画は、色褪せることなく、この年になってもワクワクさせてくれる。
数カ月前にも、見せようと試みたが、ロボットVS軍隊の地上戦のシーンでびびりまくった娘(長女れーちゃん5歳)は、「もう見るの辞める」と断念。やっと今回通しで見れた。
洞窟の中で、落下中のシータを助ける時、空浮かぶラピュタ島の中で光り輝く飛行石。
それを見終わった後、廊下の緑色の常夜灯を指さして、れーちゃんが言った。
「あ!飛行石だ!!」
と。次女ワカメちゃんも「飛行石だ!」とキャッキャ騒ぐ。
いつもそこらへんにある光を飛行石にたとえるとは、子供とはなんと可愛らしいことか。
私も子供の頃、何十回と見た名作。「(昔見ていたビデオテープには)このシーンとこのシーンの間にCMが入っていた」という所まで覚えるほど見たラピュタ。(見すぎ)
「土から離れては生きてはいけない」
子供の頃は、シータのこの言葉の意味がわからなかった。
そう、浮足立ってフラフラふわふわしていては、生きてはいけない。地に足をつけることの大事さ。英語にもね、「地に足がついてる(down to earth)」という慣用句があるほど。
大人になり、身近な光を飛行石に喩える想像力は失っても、哲学的な言葉の意味をわかるようになった。
大人になるって何だろう。
常夜灯が飛行石に見える方が幸せなのか、地に足をつけることの大事を知る方が幸せなのか。
30年経った今も、考えさせるラピュタ。これが世代を超えて語り継がれる所以か。