バイキン扱いする本当の理由
バイキン扱いされたこと、ありますか?
私はあります。
「アジア人と見れば、コロナ保菌者と思って差別された!罵倒された!」
数週間前は、こんな話をあちこちで聞きました。その差別していた側も、今や感染者となり人を罵倒している場合ではないかもしれない。
私がバイキン扱いされたのは、このコロナ騒ぎ中ではなく、およそ20年ほど前の話。 小学生時代。
人が他人をバイキン扱いする本当の理由とは?を書きました。
机を教室の片方に寄せて、床を掃除する。日本の小学校にはある光景。この時、私が座っていた机や椅子をバイキン扱いして触りたがらない輩がいた。
こんな話って、どの学校でもあるんじゃないか?
なぜ、私がバイキン扱いされるに至ったきっかけは、遠足での車酔い。
昔から、私は乗り物酔いしやすい。遠足の長時間バスで、吐いてしまった。
確かに、嘔吐直後の私に近寄りたくないのはわかる。が、遠足から何日経っても、何度服を着替えても、何度風呂に入っても、私の机バイキン扱いは続いた。
車酔いで吐く、なんて事は、無論、私だけじゃなくて他の生徒でも起こりうる。
でも、彼らは、相手が私だったからこそ、その後もバイキン扱いしたのだ。要するに、嫌いだったのだと思う。
本当に保菌者であれば、その人から離れたいし、そいつが触った物を触りたくないのは当たり前。
多くの日本人にとってアラブ人の顔の個体差の区別をつけるのが困難なように、白人にとってはアジア人の顔の個体差は区別しにくい。要するに黄色人種とみれば差別していた様子。
感染したくない気持ちはわかるけど、差別して罵倒する必要はない。
相手が保菌者かもしれない。もちろんその可能性はある。その場合は、静かにそっと、離れれば良いだけなのに。
アジア人である私の友人を罵倒した人も、コロナウイルス云々ではなく、元々人種差別主義者だったのだ。
非常事態。
こういう時に、人間の本性は現れる。
買い込みする人、転売ヤー、全く顧みずに大人数の集まりに行ってしまう人、こんな非常時に和牛ギフト券を送ろうとする人、医療現場で必死で働く人、大人しく自宅待機する人・・・
命の瀬戸際に、本性は現れるもの。
さぁ、私ってどんな本性なのかしら。知りたいような、知りたくないような・・・・