私がここ数年通っている茶道教室がある。よくご一緒にお稽古する仲間に、60代のマダム2人。
そのマダムから、世の中の真理を聞いた気がする。それがカッコよすぎて、書きたくなった。
それは、「人に奢る時のルール」。マダムになるからには、マダムたる所以がある。それを垣間見た。
このマダム二人とは中々、仲良くしてもらっている。LINEの使い方を教えたら、そのお礼に手作りの茶道具入れをくれたり。
彼女らの娘や息子に年が近い、親ほど年が離れた友人とはそう多くはないので、貴重な存在。
「お昼、ご一緒にどう?」
マダム達から、今日はそんなお誘いが。今まで何回か誘って頂いてるし、気も乗ったし、今回はお誘いを受けることにした。
本来ならば、ちょっと良さげなお店に入りたいもんだが、茶道教室周辺の駅には格安系の店ばかり。「餃子の王将」に入ることに。60代マダムと。うーん、チグハグな組み合わせで面白い(笑)コロナ対策で、席を広々と使って。
何の気なしに、様々な会話をする。60代マダムの会話内容ったら、30代の私の話とは全然違う。通ってる病院の話、白髪染め、30代のお子さんの話。おそらく、「餃子の王将」で聞こえてる他の話とはかけ離れてるだろう。
少し急いでいた私は、先に失礼することにした。お財布を出そうとしたその時!
「お代はいいのよ。先程、透明マスクをくださったでしょ?」
マダムがそう言うのだ。
ほ???
ここで、透明マスクの件について説明する。
透明マスクってのはこれ↓息苦しくないマスク。
[ルボナリエ] 透明マスク メガネが曇らないマスク (20個)
※これは私の顔写真じゃない。こんなに美肌だったらいいのになぁ・・・
暑い中、マスクをしての茶道のお稽古は息苦しいゆえ、私は透明マスクをしながらお稽古をしている。
「そのマスク、いいわね!」
マダム達がそう言うので、私は余っていたの透明マスクをプレゼントしていた。そのお礼だと言うのだ。
いやいや、確かに透明マスクは0円じゃないけど、余剰分を差し上げただけで、昼食代の方がどう考えても高いだろう。それを奢ってくださると言うのだ。
そんなつもり(奢ってもらうつもり)じゃなかったのに!!
「そんなつもりの方は誘わないわよ(笑」と笑い飛ばしてくれるマダム。マダムのお言葉に甘えてご馳走になりました。
そこで、マダムが「人に奢る時のルール」を教えてくれた。
「私はね、お金がない人が相手なら割り勘にして、自分で払う気がある裕福そうな相手なら奢ったりするんです。」
貧乏人に相手に奢った方が喜ばれそう。それが私の想像だったが、マダムの経験談では逆らしい。
「お金がない人に奢ろうとすると『施しなんか受けないわよ!!貧乏って馬鹿にして!』って思われる事があるの。だから嫌なのよ。」
同じお金を払うのだったら、良い気分で払いたい。快く、自らのお金を世に送り出したい。これがお金持ちの心理なのだ。奢った事により、自分が不快になるのならそりゃあ、自腹切ってもらう方が後腐れなくて良いよね。そういうことなのか。
「お言葉に甘えて、ご馳走になります。ありがとうございます。」
私は、これを言えて良かった。嬉しいのは自分だけではなく、マダムもだったのだ。
そして、思った。『バカにして!!』とか言ってひがむから、貧乏なんじゃないのか?と。素直に受け取ればいいのに・・・・・
お金がないから貧乏になるんじゃなくて、こういう周りからのお気持ちを受け取れないから、貧乏になるんじゃないのかな。心にゆとりのあるから、誰かの親切も受け取ることができる。それは、お金でも同じなのか。
そう思い知った、茶道帰りのランチ。
茶道教室で学べるのは、茶道だけじゃない。人生の先輩たちからの沢山の教えなのだ。心底そう思えた。
30年後、私も彼女たちの年齢になったら、同じように、若い世代に何かしらを渡せるのかしら。
60代マダムには、餃子の王将の一皿の量はなかなか多かったらしい。それでも残さずに食べる。失礼のない様に、廃棄にならないように。そんな所にまで、マダムの気遣いを感じる。
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