この柄を見て、あなたは何を思う?
これは、お寺である私の実家のお檀家さんから譲り受けたワンピースの柄です。私は、この子を連れて旅した場所を思い出す。南の島とか。
我が家の長女れーちゃん(5歳)はね、とある日、「海みたい」と言った。次にこのお洋服を着た日には、「街みたい」とも言った。
この柄入りの布に、れーちゃんは何を見ているのだろう。
青いところが海で、緑は車が海上を通るための橋、白は車が落ちないためのガードレール。
私が来ているワンピースの柄を見て、れーちゃんはそんなことまで想像してる。
私は、シンプルな無地のお洋服も大好き。
けど、れーちゃんのこういう話をもっと聞きたくて、柄物の服を着ることが、これから増えるかもしれない。れーちゃんの想像力ってすごい!!(親バカ登場。親バカ上等。あれ、韻踏んでる??)
柄物にうってつけなのが、着物。帯も着物も柄でも不自然ではない装い。実は今月から着付けを習い始めた。茶道のお稽古に行くのに着れるようになりたくて、日本人であることをもっと楽しみたくて。
一番極めつけの理由が、「私が最近、素敵だと思う人たちに、着物を着ている人が多い」ということ。
素敵な人たちの真似をしてったら、自分もそれに近づけるかな〜と。
着付けって難しい。何があるべき姿で、何は「オカシイ」のか、まだまだ皆目検討もつかない初心者の私。
一人で着付けできるようになるには、まだまだ長い道のり。やっと、お端折りの仕組みと、帯の締め方の原理がわかってきた所。
誰も着ていない着物が、実家の桐箪笥に五万とある。祖母のもの、母のもの、母が私たち娘に買ってくれた振袖や訪問着。
服を適当に選んでしまうことは多い。衝動買いだってある。
大好きな知り合いデザイナーが作った服、○○のデートで着た服、娘たちが想像力を発揮してくれた服、初めてのスーツ、祖母の着物。
なんか、こういうストーリーがある服で、クローゼットが埋め尽くされたら、幸せだろうなぁ。
そんな風に、思った。
れーちゃんは、私のワンピースの中に街を見た。
私は、自分のクローゼットの中に、何を見たいだろう。
あなたは、あなたの服に、何を見たいですか?
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