あまりにも大変で、一生懸命過ぎた時って、記憶が飛んでいることがありませんか?
私は 2 年前の、娘たちが 0 歳 2 歳だった時の、細かい記憶がない。
少し余裕が出てきた今、あの時を振り返る。あの時は見えなかった、長女れーちゃん(現 4 歳)の気持ちが、見えて来た。
2 年前のあの時を振り返るきっかけになったのは、保育園の先生との会話。
次女ワカメちゃん( 2 歳)は、イヤイヤ期真っ盛り。
周りを見て、「私も、私も!!」アピールを沢山する様になってきた。成長の証だが、ヒステリックな主張に、疲れてしまうこともある。
2 人目育児で、イヤイヤ期の相手も 2 回目。なんだけど、あんまり既視感がない。イヤイヤ期ってこういうものだったっけ??
1人目育児を振り返りながら、気づきが沢山あった。
れーちゃんが使ってるおもちゃを見ると、自分も欲しくなり「ワカメちゃんの!ワカメちゃんのぉーーー(おもちゃ!!)」と泣き叫んだり。
おいおい、それはれーちゃんが使ってたし、横取りじゃない?他のおもちゃ沢山あるのに…
こんなシーンを毎日見ます。家庭での姉妹喧嘩ではお互い様だが、本日、保育園でも同じようなシーンがあったらしい。ワカメちゃんがおもちゃを独り占めしようとして、先生が仲裁に入ったとか。
「これは私のもの!!」
所有欲が強くなる、周りが見えるようになり「お友達が持ってるものを、自分も使いたい」という欲が強くなる。
先生は優しく「年齢的にそういう時期ですからね〜」と言ってくれた。
2 歳半前後ってそういう時期なのか。んん?そうだっけ?
2 人目育児で、イヤイヤ期の相手も 2 回目だけど、あんまり既視感がない。イヤイヤ期ってこういうものだったっけ??
れーちゃんが 2 歳半前後の頃を、必死に思い出そうとしたが、あまり記憶がない。
なぜ記憶がないかって、余裕がなかったからだと思う。我が家の姉妹は、 2 歳 3 ヶ月差。れーちゃんが 2 歳半の頃は、ワカメちゃんはまだまだ小さな赤ちゃんだった。
赤ちゃんのお世話と魔の 2 歳児の相手。寝不足でフラフラしながら生活していた。
大変だったことは間違いない。れーちゃんがイヤイヤ言ってたことも覚えてる。が、「どのように大変だったか」って覚えてない。
れーちゃんのイヤイヤに、そこまで耳を傾ける余裕が、あの時はなかった。だから、記憶がないのだ、と思う。今、ワカメちゃんのイヤイヤの中身にまで、考えが回るのは余裕があるからなんだ、と気がついた。
余裕の源は睡眠だ。睡眠不足は、あらゆる影響が出る。
心理学的には、2 〜 3 歳とは「自分が一番注目されたい」「独り占めしたい」という欲求が高まる年齢とか。
そう言われると、ワカメちゃんの言動にすごーく合点が行く。(合点が行っても、嫌気は消えませんよ^^;。頭で理解しても、心がついてくるかは別。)
そして、ふと思った。
こんなに注目されたい、独り占めしたい、という時期に、れーちゃんには妹が生まれたのだ。
れーちゃん、ごめんね、辛かったね。
今までずっと、パパやママを独り占めしてきたのに、妹が生まれたことにより、今までみたいに見てもらえなくて、寂しかったんじゃないかって。
あの時期、れーちゃんに対する心のケアが一番肝になることは分かっていた。
あの時の私は、私ができる最大限の努力をした。だから、後悔はない。けど、思う。
本当はああしてあげれば良かったんじゃないか。あの時、哀しかったんじゃないか。
睡眠不足からは解放され、余裕がある今、沸き上がるのは、れーちゃんに対する感謝だ。
寂しくて、理解できないモヤモヤも沢山あっただろうに、よく、これを生き抜いてくれた。
親子であると同時に、れーちゃんは戦友でもある。
イヤイヤ児の心中を推し量れるって、細部に気をかけてるということ。
余裕があるからのこそ、細部にまで目が行く。
余裕があるから、記憶が残る。
余裕があるから、感謝の気持ちを感じれる。
がむしゃらに生きてると、生きることに一生懸命になり過ぎて、何かを置き去りにしてしまう。脳内シナプスもキャパオーバーして、記憶が飛ぶ。
色んな生き方がある。選択の余地がないこともある。
選べるなら、余裕がある生き方をしたい。
私は、がむしゃらに生きて大きな物を手に入れるよりも、小さな気づきを沢山重ねたいなぁー。
お金と同じく、経験も、塵も積もれば山となる。私は、そういう山を築きたい。
私の小さな気づきは、意識的に溜める必要がある。そんな中、少しサボると、床にはホコリや髪の毛が溜まる。
お金だけじゃなく、汚れも塵積も。