物側の気持ちに、なってみたことはありますか?
パキンっ
あいつが壊れた。
ドア上部をまたがせるフック。
お客様のコートをかけたり、洗濯物用のピンチハンガーをかけたり。随分と使っていたアイツ。
思えば、10年前にイギリスから帰国して、日本で一人暮らしを始めた時に購入したものだった。
100円ショップで買ったアイツ。なんだか急に、寂しい。不便になる以上に、寂しい。
100円ショップのプラスチックの安物。特にこれといった思い入れはなかった…はずなのに。壊れるまで、全く何も思っていなかったのに。破損の原因は、明らかに経年劣化。
「長い間負荷がかかり壊れた」という物理的な現象に、何故か歴史と哀愁を感じてしまった。
10年前に一人暮らししていた頃を思い出す。グレーのカーペット張りのワンルーム。四角い形ではなく、多角形の変な形の部屋だった。そのいびつさとは異なり、「私はこれから社会人だ!ルームシェアならぬ初めての一人暮らしだ!」なんて前向きに思っていたっけ。
ドアフックは、きっとすぐに新しい子がやってくる。なくちゃ困るものだから。
今日壊れてしまったアイツは、忘れられて行くのだろうか。正直これといった思い出もないのに、つい、「ドアフック側に気持ち」になってしまった。
私は時折こうやって、「物側の気持ち」になる。たとえば、スリッパ、パンツ、ストロー。
物側の気持ちになる事には、こんなメリットがある。
- 人間って色んな感情があるんだな
- 色んな見方があるんだな
- 自分って、案外想像力豊かなのかもしれない
ちょっと、いや、相当変な事はわかっている。何かか壊れた時、暇な時、眠いけど眠れない時など、物側の気持ちになってみることをオススメします。なんの科学的根拠もないけど(笑)
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