長女れーちゃん(3歳半)がだんだんと女の子な発言をするようになってきた。
子供ってのは良く見てる。大人とは視点が違う。
普段あまりビューラーを使わない私が、ビューラーでまつ毛をくるりんさせた日。
「ママ、今日、目かわいい!」
と言われた。
パパ(主人)は絶対に気づかないのに、れーちゃんにはわかるんだ。ちょっとしたことに、よく気がつくようです。
いつもと違う席順でごはんを食べていたら、
「ママのお皿かわいい〜」
お皿って?…、ああ、ごはん茶碗のことか。この茶碗には梅のような桜のようなお花が描いてあった。この茶碗をまじまじと見たのは初めてかもしれない。
いつもパンツスタイルな私が(ママチャリに乗るにはやっぱりズボンが良い)、たまにスカートを着る。れーちゃんは言う。
「今日スカートなのぉー?」(ご機嫌風)
私は前しか見ずにママチャリを漕いでる時、
「飛行機だ!」
「お月さまだ!」
そう教えてくれる。そういえば以前も、月の綺麗さをれーちゃんと一緒に眺めたっけ。
そう、私ってば人生でも前しか見てないのかもしれない。
前を見るって大事です。事故防止のためには必須。
でも、前だけ見ていたら、素敵なものに気づかず、大事なものを見逃してしまうのかもしれない。
小中学校時代とは、私にとってはあんまり楽しい思い出ではないが、尊敬する先生には出会えた。たとえば、中学時代の社会科の先生。
我々はすべて、色眼鏡をかけて世の中を見ていると考えた方がよい。自分はどんな眼鏡をつけているのか、真実とは何か、を見極めよう。
しきりにそう言っていた。中学生のときは、先生が何を言ってるのかあんまり理解していなかった。
今ならわかる。
誰しも偏見があって、それを通して世の中を見ている。無意識にそうなっている。
もののけ姫のアシタカの様に、「曇りなき眼で見定め、決める」ことが大事なわけだ。
幼き子供が持つ眼といったら、曇りも湿りもあったもんじゃない。
土で汚れたパンダを「黒と黄色(薄汚れ)」と言うし、肌荒れしてれば「お顔赤いよ?」と言う。
正直すぎる。